【ピクサーの未来は明るい!】「インサイド・ヘッド2」世界的大ヒットに、監督&プロデューサーが確かな手応え
2024年7月27日 10:00
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ディズニー&ピクサー最新作「インサイド・ヘッド2」が絶好調だ。家族連れや幅広い年齢層から支持を集め、その創造性と感動的なストーリーが批評家からも高く評価されており、同社史上最高のヒット映画になった。
さらに、世界興行収入が14億6200万ドル(2245億円)を突破し、これまでNO.1だった「アナと雪の女王2」(14億5400万ドル)を追い越し、アニメーション映画史上世界No.1に輝いた(数字は7月25日付box office mojo調べ/1ドル153円)。
8月1日の日本公開を前に、ピクサー・アニメーション・スタジオから、ケルシー・マン(監督・ストーリー)、マーク・ニールセン(プロデューサー)が来日。取材に応じ、作品製作の舞台裏や“頭の中”の感情たちが問いかけるメッセージ、スタジオの未来について語ってくれた。
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ケルシー・マン:まず、あの思春期アラームに関して言えば、あれはピート(前作の監督を務めたピート・ドクター)の仕掛けたユニークなアイデア、といったレベルのものだったと思うんだ。当時は、続編なんて想定しなかっただろうし、僕自身は観客として作品を大いに気に入っていた。今回、監督を務めることになって、まず最初に「観客として、何が起こってほしいか?」をリストアップしたんだけど、やっぱり、あの思春期アラームが警報を鳴らしてほしかった。そう、僕自身が一番見てみたかったシーンなんだよ。
付け加えると、警報が鳴った後で、感情の司令部の大リフォームが始まって、新たな感情たち(シンパイ、ハズカシ、イイナー、ダリィ)が引っ越してくるけれど、これは心理学の専門家からもらったアドバイスを参考にしている。思春期の頭の中は、文字通り“感情の嵐”が巻き起こっていて、新たな感情が生まれるだけじゃなく、それぞれが衝突し合って、一種のカオス状態なんだ。そんなごちゃついた様子を僕らは、リフォームの工事現場として表現したんだよ。
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マーク・ニールセン:そうだね、前作に比べて“頭の外”で描かれる物語のボリュームも増えているから、“頭の中”とのバランスをとるのは難しかった。僕らをはじめ、脚本家チーム(メグ・レフォーブ、デイブ・ホルスタイン)、編集のマウリッサ(・ホルビッツ)とともに、さまざまな可能性を模索したよ。脚本が完成するまでに、4年かかったんだ。まだ幼かったライリーの中心には、ヨロコビがいたけれど、本格的な思春期を迎えて、シンパイの気持ちが徐々に大きくなっていくからね。
ケルシー・マン:今回、作品づくりを通して、どんな感情であっても、それらに善悪はなくて、すべてが本人の役に立とうとしているということに気づいたんだ。
マーク・ニールセン:例えば、シンパイは最悪の将来を想像して、あたふたと必要以上に準備をしてしまう。ヨロコビ、それにカナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリを司令部から追い出してしまうのも、ライリーを“守りたい”からなんだ。もちろん、それは過剰な反応だし、そのときどきにフィットする感情をしっかり味わうことが大事だよね。成長の過程で、自分の感情をいかに手懐けるかっていうのは、大人になっても重要な課題だ。それは一生をかけて、理解していく作業だと思うよ。
ケルシー・マン:ヨロコビに関して言えば、“質”が変化していくんだ。小さな頃なら「このチョコ、おいしい!」だって十分なヨロコビだけど、大人になると価値観も具体的になるし、それと照らし合わせないと「これが、自分のヨロコビだ」って感じられないからね。無為に時間を過ごしてしまうと、近くにあるはずのヨロコビを見逃してしまうっていうのは、大人なら“あるある”だしね。
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ケルシー・マン:その両方だね(笑)。まさか、自分が「インサイド・ヘッド」の続編を手がけることになるなんて、予想もしていなかったから。まあ、どちらの感情とも向き合うことが重要だった。この映画が投げかけるメッセージそのままにね。
マーク・ニールセン:ありがとう。私自身もピクサーには、明るい未来が待っていると信じているんだ。確かにコロナ禍は、映画館が休業を余儀なくされて、スタジオとしても厳しい時間を味わったけれど、いまはこうして、多くの観客が映画館に戻ってきてくれている。とても心強く思っているよ。
ケルシー・マン:とにかく、みんなが楽しめて、誰もが共感できる映画を作りたいと思ったんだ。誰かを排除することはしたくなかったし、ライリーがティーンエイジャーになる経験には、多くの人が共感できるはずだからね。いまは子どもの観客だって、いつからは理解できるだろうし。
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マーク・ニールセン:意味のある普遍的なテーマを、誰もが共感できる形で、愛情込めて丁寧に作り上げる。もちろん、語るべきストーリーがあることも大前提。そういったものを積み重ねて、「インサイド・ヘッド2」のような作品が完成すれば、観客が劇場に戻ってきてくれることが証明されたと、いますごく感じているね。ご存知の通り、ピクサーには才能溢れるクリエイターがたくさんいる。ここにいるケルシーもね。そんな仲間たちと、これからもたくさんの長編映画を作っていければ、ピクサーの未来は明るいとハッキリ言えるね。
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