「チャイナタウン」の名脚本家が死去
2024年7月5日 13:00
写真:Album/アフロハリウッドを代表する脚本家の一人であるロバート・タウンさんが、米ロサンゼルスの自宅で死去したと、米ハリウッド・レポーターが報じている。89歳だった。
ロサンゼルス生まれのタウンさんは、ポモナ大学で哲学を学んだ。在学中に演技クラスで即興演技に触れ、それが彼の脚本家としての基礎を築いたと言われている。1960年代初めに、B級映画の巨匠ロジャー・コーマンの下で脚本を書き始めたことがキャリアの出発点となった。コーマンとの仕事を通して、予算や時間の制約の中で効果的な物語を紡ぐ術を身につけ、それが後の作品に大きな影響を与えることになる。
70年代に入り、ジャック・ニコルソン主演の「さらば冬のかもめ」(ハル・アシュビー監督)でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ、脚本家としての地位を確立。そして74年、再びニコルソンを主演に迎えた「チャイナタウン」(ロマン・ポランスキー監督)でアカデミー賞脚本賞を受賞した。「チャイナタウン」は、30年代のロサンゼルスを舞台に、水利権をめぐる陰謀に巻き込まれる私立探偵の姿を描いた作品で、複雑に絡み合うプロットと生々しいキャラクター描写が高く評価された。
その後も、タウンさんは「シャンプー」(ハル・アシュビー監督)と「グレイストーク 類人猿の王者 ターザンの伝説」(ヒュー・ハドソン監督)で、アカデミー賞脚本賞にノミネートされている。90年代に入ると、「デイズ・オブ・サンダー」の脚本執筆を機に、トム・クルーズ主演作を多く手がけるようになる。「ザ・ファーム 法律事務所」「ミッション:インポッシブル」「M:I-2」といった大作アクション映画の脚本を次々と手がけ、幅広い層から支持を集めた。
ロバート・タウンさんの脚本は、緻密な構成と生き生きとしたキャラクター、洗練された台詞回しで知られ、現在も多くの映画関係者から研究の対象とされている。
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