【今夜放送】「ミッション:インポッシブル2」トム・クルーズ×巨匠ジョン・ウーこだわりの命懸けアクション満載! 見どころ紹介
2024年6月14日 06:00
本作では、悪に転じた元エージェントが恐ろしい生物兵器、殺人ウイルス“キメラ”を強奪。クルーズ演じるイーサンは、殺人ウイルス兵器の使用を阻止するべく、首謀者を追って世界各地を飛び回る。メガホンをとったのは、「バイオレンスの詩人」とも称されるアクション映画の巨匠ジョン・ウー。「映画大好き芸人」「トム・クルーズ大好き芸人」として知られるこがけんが、見どころを語った。
トム・クルーズ大好き芸人こがけんです。 今夜は「M:I-2」を放送します! トム・クルーズ演じるスパイ、イーサン・ハントの今回のミッションは「強奪された生物兵器を奪い返す事」。強奪したのはアンブローズという男ですが、この男はなんとイーサンの所属するIMFに、かつて所属していた男なんですね! 彼はイーサンの替え玉を過去に何度かした事がある男で、それだけに、イーサンの性格や行動パターンを知り尽くしているという、かなり手ごわい相手です! そこでイーサンが指示された作戦は、「アンブローズの元恋人ナイアを、彼の元へ潜入させる」というもの。果たして作戦は上手くいくのかどうか!? といったお話なのですが…。
やはり、このシリーズの魅力は何と言っても、 トム・クルーズの体を張ったアクションです! もう今作は、序盤からオーマイガーです!! まずはイーサン・ハントが米ユタ州モアブのデッドホースポイント州立公園で90度の岩山を登ってるシーンですよ。……なんですが、なんと! 命綱無しで、ピッケルなども使わずに素手で登ってるんですよ! しかも、落ちそうになって、片手を休ませるために片手でぶら下がったりしてね。しかも、これ、ミッションでもなく、ただの休暇ですから!! なぜ、特殊部隊の隊員が休暇に命を懸けるんだって話で!(笑) もう、本当に、イーサンはクレイジー!としか言いようがありません!!(笑) さらに、このシーン、実際の撮影ではセーフティ・ネットなしの命綱のみで撮影。命知らずのスタントで知られるトム・クルーズですが、彼自身もクレイジーと言わざるをえません!
ちなみに、トムの命懸けスタントは、これだけではありません。物語の中で、イーサンが目にナイフを突きつけられるシーンがあります。トムはこのシーンで、監督に対して、本物のナイフを使用して、眼球から数センチの距離まで近づけるよう要求したんです。 そして、本番は、トムが言った距離感を正確に守ったうえで撮影されたらしいんですけど……、いやいや、そこまでのリスク、必要ですか……!?とついつい言いたくなってしまいますよね! ですが、トムはそれだけ、本物の映像に拘っている、ということなんですね!! 本物のナイフを突きつけられた時の人間の恐怖と迫真の表情を撮るために努力を惜しまない彼のプロフェッショナルぶりが伺えるエピソードです!
そして、大注目はなんといってもバイクチェイスのシーンです! なんとなくシリーズを観てる人は、イーサンのカーチェイスやバイクチェイスは、お馴染みな気がしているかもしれませんが、実は、2作目である本作で、初めてイーサンは乗り物に乗るんですね。今回はここから新作に至るまでの彼のバイクスタントが続いていくわけです。今回のバイクチェイスではワイヤーアクションを駆使しています。ワクワクしますねー。
イーサンはCIAの特殊部隊であるIMFに所属していて、シリーズ通して、敵と対峙すれば格闘することもありますが、本作ではプロの特殊部隊が戦う場合には恐らく使わないであろう、ライダーキックばりのジャンプキックやローリングソバット、いわゆる回し蹴りが出てくるんですね。不思議ですよね、なぜでしょう!? これはですね、本作の監督を務めるのが、あの巨匠ジョン・ウーだからなんですね!
ジョン・ウーという監督は、「男たちの挽歌」(86)や「フェイス オフ」(97)の監督ですよ! 彼には彼の流儀があるんです。「男たちの挽歌」「フェイス オフ」がそうだったように、白い鳩が飛び、主役であるイーサンはこれらの作品の主役と同様、二丁拳銃で戦う、これが彼の“決め事”なわけなんですねー! その意味で、ジャンプキックや回し蹴りも彼が香港のアクション映画で培ったメソッドの賜物なんですね。 このように、「ミッション:インポッシブル」シリーズは監督の色がかなり反映されるシリーズと言っていいかもしれません。
本作は、他のシリーズ作品よりも、ラブロマンス要素が強いのも特筆すべきところです! シリーズにより変わる色を楽しむのも本シリーズの楽しみ方の一つなんですね。 ちなみに本シリーズには“お約束”があるんですね。必ず起こる約束事、その1つ目は“指令”です。イーサンの元には必ず本部から指令が来て、ミッションに参加するんですね。その指令内容をイーサンがどんなカタチで知るのか、これが作品によって毎回違うわけですね。本作でも、序盤のロッククライミングの直後に指令を知るのですが、これがホントに、そんなワケないじゃん、という方法で知るんですね(笑)。ちょっと笑えるシーンでもありますので、一体どんなカタチで指令が来るのか、楽しみに確認してみてくださいね。
2つ目は、イーサンの“変装芸”です。前作を観た方はお分かりかもしれませんが、イーサン・ハントは変装のプロです。シリーズ殆どの作品で変装シーンが出てくるわけですが、注目すべきは一体どのタイミングで、“顔をベリベリ……俺だ”をやるのか、ということなんですね。観客にそのタイミングを読まれては見せ場が台無しなので、各作品で、監督と脚本家は、このトリック、仕掛けをどこのタイミングで、どういうシチュエーションでやるのかに、頭を悩ませているはずです。あまり話すとネタバレになるので話せませんが、本作でも、そこがかなりの見せ場になっています。一体どこで出てくるのでしょう、楽しみですね!
今回のヒロインは、タンディ・ニュートン演じるナイア・ホールですが、実は彼女はセクシーな女泥棒という設定なんです。要は「不二子ちゃん」です。ただの女性ではないという意味で、彼女自身が、物語に捻りを与える役割もあり、そこも面白いんですね。ちなみに、イーサンの髪型は1作目の誠実さやストイックさが反映されたショートカットから、打って変わって長髪に。監督はストーリーにおいて、ナイアとのラブロマンスにかなり重きを置いていて、それゆえにイーサンに少しセクシーな伊達男なイメージを求めたのかもしれませんね。だからか、本作のイーサンは、どこか007を彷彿とさせます。ルパンであり、007っぽさもある本作。面白いですね!
脚本:ロバート・タウン
原案:ロナルド・D・ムーア、ブラノン・ブラーガ
原作:ブルース・ゲラー
製作:トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー
製作総指揮:テレンス・チャン、ポール・ヒッチコック
音楽:ハンス・ジマー
テーマ曲:ラロ・シフリン
ショーン・アンブローズ:ダグレイ・スコット(山路和弘)
ナイア・ノードフ=ホール:タンディ・ニュートン(斎藤恵理)
ルーサー・スティッケル:ビング・レイムス(宝亀克寿)
ヒュー・スタンプ:リチャード・ロクスバーグ(青山穣)
ビリー・ベアード:ジョン・ポルソン(田原アルノ)
マックロイ:ブレンダン・グリーソン(楠見尚己)
ネコルヴィッチ:ラデ・シェルベッジア(木村雅史)
ウォリス:ウィリアム・メイポーザー(桐井大介)
ウルリック:ドミニク・パーセル(咲野俊介)
デ・ラレーナ氏:アントニオ・バルガス(白熊寛嗣)
スワンベック:アンソニー・ホプキンス(有川博)
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