ナチス将校の妻と身体を重ねる美しい男をとらえた「フィリップ」官能的な場面写真、独占入手
2024年5月27日 18:00

1961年に発刊後、その内容の過激さから、すぐに発禁処分となった小説を映画化した「フィリップ」の官能シーンを含む場面写真10点を映画.comが独占入手した。
本作は、ポーランド人作家レオポルド・ティルマンドの実体験に基づく自伝的小説をもとに、第二次世界大戦下、ユダヤ人の美青年フィリップが、復讐、愛、死、孤独、そして時代に翻弄されながら、もがき生きるさまを描く。


物語の舞台は41年、ナチス支配下のポーランドとドイツ。ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ人のフィリップは、恋人サラと出かけた舞台で、ナチスの銃撃に遭い、サラや家族、親戚を目の前で殺される。2年後、フィリップはフランクフルトにある高級ホテルのレストランで、ウェイターとして働いていた。自身をフランス人と偽り、戦場に夫を送り出し孤独にしているナチス将校の妻たちを次々と誘惑し、ナチスへの復讐を果たしていた。孤独と嘘で塗り固めた生活のなか、彼はプールサイドで知的な美しいドイツ人のリザと出会い、愛し合うようになる。しかし戦争は、容赦なくふたりを引き裂いていく。


主人公・フィリップを演じたのは、ポーランドで最も注目を集める男性の1人といわれるエリック・クルム・ジュニア。本作で、ポーランドのアカデミー賞と称されるイーグル賞で主演男優賞を受賞。ポーランド版「VOGUE」では度々特集が組まれるなど、人気を獲得している。新作映画では、国民的作曲家でピアニストのショパン役を演じることも決定している。
メガホンをとったのは、ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダ作品のプロデューサーとして、後期代表作である「カティンの森」「ワレサ 連帯の男」、そして遺作「残像」まで製作を務めたミハウ・クフィェチンスキ監督。演技経験の浅いクルム・ジュニアを主役に抜擢した理由について、「主役のフィリップを演じるのは、エリック・クルム・ジュニアしか考えられなかった」と振り返る。

クフィェチンスキ監督は、「彼はティルマンドの小説に登場するフィリップの特徴を全て備えています。知性、魅力、ユーモアのセンス、美しさ、複数の言語を話し、音楽教育も受けています」と明かし、「エリックはSNSのプロフィール欄に自分自身を<人間、反逆者、ピエロ、スパイダーマン>と説明しています。端的に言えば「美しい男」。それこそがフィリップ役として探していた俳優です」と語る。


さらに、「エリックは、全く未知の言語だったドイツ語の台詞を学び、フランス語を磨き、10キロ体重を増やし、ダンス、タップダンス、ボクシングを1年間かけて準備をした」と話し、クルム・ジュニアがフィリップ役を演じるために並々ならぬ努力を重ねていたことを明かした。


場面写真には、ナチスに恋人を殺されたフィリップが、復讐のため、そして孤独を埋めるために、ナチス将校の妻をはじめ、様々な女性と肉体関係を持つシーンが捉えられている。何度身体を重ねても、満たされることのないフィリップの憂いを帯びた表情のほか、夜の街を物思いにふけりながら闊歩する姿、夜の遊び場で束の間の恋愛を楽しむ様子など、美しいだけではない、憂いと知性、苦悩を感じさせる主人公の魅力が伝わるカットとなっている。
「フィリップ」は6月21日より、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、アップリンク吉祥寺ほか全国公開。R15+指定。
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