福山雅治主演「沈黙のパレード」今夜放送! あらすじ・キャストまとめ ガリレオVS東野圭吾の特別対談も紹介
2024年3月30日 20:30

福山雅治主演で東野圭吾氏のベストセラー小説を実写化した「ガリレオ」シリーズの劇場版第3弾「沈黙のパレード」が、本日3月30日にフジテレビの土曜プレミアム枠(午後9時~)で地上波初放送されます。映画.comでは、あらすじ、キャストまとめのほか、映画公開時に実現した福山と東野氏の特別対談の一部をご紹介します。
「ガリレオ」シリーズは、福山演じる天才的な頭脳をもつ物理学者・湯川学が不可解な未解決事件を科学的検証と推理で解決していく人気作。2007年10月期の連続ドラマとして第1シリーズが放送され、08年には映画第1弾「容疑者Xの献身」が公開され大ヒットしました。13年4月期には連続ドラマの第2シリーズが放送され、同年公開の映画第2弾「真夏の方程式」も日本だけでなくアジア各国でも広く受け入れられました。22年9月16日に全国で封切られた「沈黙のパレード」も、興行収入30億円を記録したことは記憶に新しいです。

ある日、湯川(福山)のもとに、内海(柴咲コウ)が事件の相談にやってくる。行方不明になっていた女子高生が、数年後に遺体となって発見され、草薙刑事(北村一輝)がかつて担当した少女殺害事件で無罪となった蓮沼寛一(村上淳)が容疑者に浮上しているという。蓮沼は過去の事件と同様、完全黙秘を遂行し、証拠不十分で釈放。さらに彼が女子高生の住んでいた町に戻り、堂々と遺族たちの前に現れ、彼らを挑発したことで、町全体を憎悪の空気が覆う。そして迎えた秋祭りのパレード当日、蓮沼が殺害される。被害者を愛していた家族、仲間、恋人――全員に動機があると同時にアリバイがあり、全員が沈黙を貫く。

湯川学:福山雅治
内海薫:柴咲コウ
草薙俊平:北村一輝
並木祐太郎:飯尾和樹
並木真智子:戸田菜穂
戸島修作:田口浩正
増村栄治:酒向芳
高垣智也:岡山天音
並木佐織:川床明日香
並木夏美:出口夏希
蓮沼寛一:村上淳
宮沢麻耶:吉田羊
新倉留美:檀れい
新倉直紀:椎名桔平

映画公開時、映画.comでは福山と原作者である東野氏の特別対談を実施しました。連ドラ第1シーズンが放送された07年以来、15年以上にわたりタッグを組んできた2人の作り手が、どのようなことを語り合ったのか、その一部をお届けします。
東野:ユーモアだと思います。例えば今回の映画で非常に好きな台詞がありまして。風船を使ったトリックについて考えているシーンで、薫と草薙が湯川に対して「リアリティがない」と言ったら、「そうか? カラフルな風船に埋もれて死ぬなんてシュールでなかなか楽しいトリックだと思うが」と湯川は真面目な顔をして答える。
ユーモアというのは、実は柔軟さなんですね。そして柔軟さというのは善悪を決めつけない、嘘と本当も分けられるものではなく行ったり来たりするものだという考え方に繋がっていく。そういう部分が、福山さんが演じてくれたおかげで確立したというのはありますね。

福山:東野さんが書かれるものの根底にはユーモアが常にあると感じています。例えば、小説「沈黙のパレード」の中に、湯川がバーでアードベッグのソーダ割りを注文する場面があります。
あれは以前、食事をさせていただいた時に、「僕、これがすごく好きなんです」と東野さんにお勧めしたウィスキーで。こうしたことがまさに東野さんならではのユーモアだな、と。それを僕らが映像化することで増幅できていたら幸いなのですが。
東野:そう言えば今回、小説に書いたのに映画になくて残念だったのが、湯川が薫に「若き美人刑事が…」と言ったのに対し、薫が「もうあまり若くありません」と返す。それに対して湯川が「美人のほうは否定しないんだな」と。あれはまさに福山さんと柴咲さんによる掛け合いを見たいと思って書いたもので。
福山:それは映像化する際の我々の完全な“しくじり”です(笑)。
東野:柴咲さんが果たしてどんな顔をするのか、観てみたかった(笑)。

福山:(笑)。でも、共犯関係というとおこがましいかもしれないですけど、脚本の福田さんも、西谷監督もシリーズの根底にあるユーモアを、一つひとつをつぶさに演出し、積み重ねていっています。今回の映画で言えば、湯川が薫と草薙と一緒に殺害現場を訪れ、一応「中に入ってもいいか?」と常識人的なふるまいをするんだけれど、一度許可を得たら自由になり、薫や草薙が話しかけているにもかかわらずバンッと扉を閉めたりする(笑)。
ああいうユーモアのある描写は僕がアドリブでやっているわけではなく、西谷監督の演出です。湯川が相手を無視して扉をバンッと閉めるというのは、ドラマの第1シーズンの2話でもあったんですが、そういうことも含めて西谷監督の中に全部設計図がある。そんな細かい言動の積み重ねで、“天才で変人”という湯川の人物造形がなされているんです。
東野:確かに「ガリレオ」のドラマも映画も、そういうところまでちゃんと描いてくれていると思います。それが福田さんなのか西谷監督なのかはわからないけれど、これは面白いと思ってちゃんと拾ってくれる。そうした価値観やユーモアのセンスが一致しているのは、僕からしても嬉しいことです。

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