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青木崇高の生涯ベスト映画、韓国滞在中に観賞した作品は?【あの人が見た名作・傑作】

2024年3月1日 10:00

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取材に応じた青木崇高
取材に応じた青木崇高

映画を見に行こうと思い立ったとき、動画配信サービスで作品を鑑賞しようとしたとき、何を見れば良いのか分からなかったり、選択肢が多すぎて迷ってしまうことは誰にでもあるはずです。

映画.comで展開する新企画「あの人が見た名作・傑作」は、そんな皆さんの映画選びの一助として、映画業界、ドラマ業界で活躍する著名人がおすすめする名作、傑作をご紹介するものです。第28回は、「犯罪都市 NO WAY OUT」に出演する青木崇高さんです。


【紹介してくれた人:青木崇高
画像2(C)ABO Entertainment presents a BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A. ENTERTAINMENT production world sales by K-MOVIE ENTERTAINMENT
2006年、TVドラマ「繋がれた明日」で初主演を務め、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」(07)でヒロインの相手役を演じた。NHK大河ドラマ「龍馬伝」(10)では土佐藩士・後藤象二郎を熱演し注目が高まる。同作の演出を手がけた大友啓史が監督する映画版「るろうに剣心」シリーズ(12~21)では、主人公と行動をともにする相楽左之助役に起用された。近年出演の映画「ゴジラ-1.0」(23)が国内外で様々な賞を受賞するなど話題を集める。今後、Huluオリジナル「十角館の殺人」、映画「ミッシング」の公開を控えている。

●「セルピコ」 アル・パチーノの熱演にグッときた
「セルピコ」
「セルピコ」
Photo by FilmPublicityArchive/United Archives via Getty Images
――青木さんにとって、生涯のベスト映画を教えてください。また、何故こうも青木さんの心を揺さぶり続けるのだと思われますか?

最近、好きな映画について語る機会があまりなかったので……、なんだろう。学生時代や10~20代の頃は、「セルピコ」が大好きでしたねえ。

憧れて入った警察の世界が、実は汚職まみれだった……というストーリー。自分の身が危うくなりながらも、自分なりの正義を通すアル・パチーノ扮する主人公の熱演がグッときたんです。

1973年の作品なんですが、フィルムの質感もいいし、アル・パチーノが潜入捜査のために着ている肉屋の格好とかも素敵でしたね。初めて見たのは高校生の頃だったと思うのですが、その後も何度も見てきた作品ですね。

【「セルピコ」作品情報】
実話をもとに、名匠シドニー・ルメット監督が警察内部の腐敗と戦う青年刑事の姿を描いた社会派ドラマ。警察学校を卒業後、ニューヨーク市警の勤務に就いたセルピコ。しかし彼は地元の麻薬を取り仕切るボスからの賄賂を拒否したために左遷させられる。汚職が公然とはびこる中、セルピコはたったひとりで戦い続ける。孤立無援の彼はやがて危険地帯へ送り込まれるが……。前年の「ゴッドファーザー」でアカデミー助演男優賞にノミネートされたアル・パチーノは、本作で主演男優賞に初ノミネート。

画像4
●現地で観た「犯罪都市 THE ROUNDUP」の熱気
――「犯罪都市 NO WAY OUT」では韓国映画に初出演を果たし、撮影で約1カ月、韓国に滞在しています。韓国の映画館では何か鑑賞しましたか?

韓国での撮影時は、何日間かは当初余裕があったのですが、前半に雨で数日つぶれちゃって……。帰国の日取りは決まっていたので、まあまあ危ないスケジュールになってきてしまって劇場で映画を観る時間は取れなかったんです。

画像5(C)ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION

ただ、衣装合わせで韓国に滞在した時は、日本でまだ公開されていないタイミングだったこともあってシリーズ第2弾の「犯罪都市 THE ROUNDUP」を劇場で観ることができました。現地での封切りから少し時間が経っていましたけど、夜9時くらいからの上映にもかかわらず結構お客さんが入っていましたね。

韓国では去年、期待された作品が軒並み芳しくない興行だったみたいですね。「犯罪都市」シリーズは累計観客動員3000万人という快挙を成し遂げたようですが、これまでヒットしそうな傾向の作品が動員100万人、200万人にとどまってしまったようなんです。昨年だと今作と「ソウルの春」という作品だけが動員1000万人を超えたようです。

【「犯罪都市 THE ROUNDUP」作品情報】
画像6(C)ABO Entertainment Co.,Ltd. & BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A.ENTERTAINMENT CORPORATION
新感染 ファイナル・エクスプレス」「悪人伝」のマ・ドンソクが主演を務めた2017年製作の映画「犯罪都市」の続編で、型破りな刑事が犯罪組織を相手に繰り広げる壮絶な戦いを描き韓国で大ヒットを記録したクライムアクション。
クムチョン署の強行犯係に所属する怪物刑事マ・ソクトらは、国外逃亡した容疑者を引き取るためベトナムへ行くよう命じられる。ソクトとチョン・イルマン班長は容疑者から怪しい気配を感じ取り、秘密裏に捜査に乗り出す。やがて、残忍な凶悪犯罪を重ねるカン・ヘサンの存在が浮上。ソクトらは韓国とベトナムを行き来しながらヘサンを追い詰めていくが……。

●俳優デビューから22年で出演作は70本を突破
演じ続けることの意味
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――2002年に「マッスルヒート」でデビューしてから22年が経過しました。映画出演は「犯罪都市 NO WAY OUT」で数え間違えていなければ72本になります。実に様々な役どころを演じてきましたが、青木さんがいま考える「演じる」こととは?

よく調べましたね(笑)。「演じる」こと。どんどんあやふやなものになっている感じがします。自分の人生において、ただの「お仕事」というだけのものではなくなっています。大きく人生を巻き込んでいますし、人生あってこその「演じる」という行為になっている。

昔は「演じることって何だろう?」と悩みもしましたが、ちょっとずつ「しっかり生きていくことが演じることに繋がっていく」ということなのかなと理解し始めています。結婚したり、家族が増えるという大きな経験を経てね。人として、まがりなりにもしっかり生きるということが、演じることを通して面白いと思ってもらえるようなものに繋がっていくと思うようになりました。

僕の性格上、ひとところに落ち着いていられないので、なるべくジタバタと動くようにしています。色々な人や場所、価値観に触れることで、己が何者なのかを知ろうとしているのでしょうね。僕は俳優という仕事を通して知り合い、人として交流が持てるのなら、無理のない範囲で文化交流を深めていきたい。知らない土地の文化を知ることが、作品に返ってくることってありますから。

画像8(C)ABO Entertainment presents a BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A. ENTERTAINMENT production world sales by K-MOVIE ENTERTAINMENT
――韓国映画の現場を知ったことで、青木さんが日本に持ち帰ったことはどのようなことですか?

トライ&エラーを続ける姿勢は素晴らしいです。韓国のエンタメは、アジアだけでなく世界中で受け入れられていますよね。技術面も含め、良いシステムがあればどんどん取り入れていく貪欲さは見習うべき点ではないかと思います。

配信プラットフォームなどが増えているなかで、国内マーケットはもちろん大切ですが、もはやマーケットを世界に向けるべき時期に差し掛かっているのは言うまでもないことです。あまり偉そうなことは言えませんが、エンタメのコンテンツとして外から見た日本というものを磨き上げていくべきではないでしょうか。日本って、外から見たら興味深い文化をたくさん持っているわけですから。もう、日本のモノ作りがより良くなって欲しいという気持ちがあります。

画像9(C)ABO Entertainment presents a BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A. ENTERTAINMENT production world sales by K-MOVIE ENTERTAINMENT
――韓国の映画界は、週52時間が労働条件の上限とされていますよね。青木さんはどう受け止めましたか?

週1で必ず休みは入るなかで、アクションが連日続くということはありませんでした。休みをまたいでとか、役者に連日の負荷がかかるということはなかった。それは、より良い画を撮るためなんでしょうね。

やっぱり、集中する時にグッと集中するスタイルは気持ちよく出来ましたよ。もちろんアクションそのものはハードでしたが、「とても楽しく」と言ってしまって良いと思えるほどに素晴らしい時間でした。

青木崇高、出演最新作【「犯罪都市 NO WAY OUT」作品情報】(公開中)
画像10(C)ABO Entertainment presents a BIGPUNCH PICTURES & HONG FILM & B.A. ENTERTAINMENT production world sales by K-MOVIE ENTERTAINMENT
エターナルズ」「新感染 ファイナル・エクスプレス」のマ・ドンソク演じる型破りな刑事が犯罪組織と壮絶な戦いを繰り広げる人気クライムアクションシリーズ第3弾。
7年前のベトナムでの凶悪犯一斉検挙に関わった怪物刑事マ・ソクトは、ソウル広域捜査隊に異動し、ある転落死事件を捜査していた。そして捜査を進める中で、事件の背後に新種の合成麻薬と、日本のヤクザが関わっているという情報を掴む。一方、ヤクザの一条親分は、麻薬を盗んだ組織員たちを処理するため、「ヤクザの解決屋」と呼ばれる極悪非道な男リキを、極秘裏にソウルへ送りこむ。さらに汚職刑事のチュ・ソンチョルが消えた麻薬の奪取をもくろんでおり、マ・ソクトはリキ、チュ・ソンチョルという2人の凶悪な敵を相手に、三つどもえの戦いを繰り広げる。
主人公マ・ソクト役をマ・ドンソクが演じるほか、リキ役を青木崇高、ソンチョル役を「神と共に」シリーズ、ドラマ「秘密の森」のイ・ジュニョクが演じ、ヤクザの親分役として國村隼が顔をそろえる。

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