「青春18×2」清原果耶、シュー・グァンハンは「オーラが凄かった」 藤井道人監督、道枝駿佑らがその魅力を語る 新場面写真も公開
2024年3月1日 17:00

「余命10年」の藤井道人監督の最新作で、台湾の俳優シュー・グァンハン(許光漢/グレッグ・ハン)と日本の俳優・清原果耶が主演を務めた日台合作映画「青春18×2 君へと続く道」の新たな場面写真が披露された。主人公ジミーの18歳と36歳を演じ分けたグァンハンの姿がとらえられている。
本作は、台湾で話題を呼んだ紀行エッセイ「青春18×2 日本慢車流浪記」にインスパイアされた国際的映画スターのチャン・チェンが映画化を企画。チャンが監督に藤井を切望し、本プロジェクトが始動した。藤井監督にとって初の国際プロジェクトとなり、日本と台湾、18年前と現在を舞台に、国境と年月を超えた切なくも美しいラブストーリーを紡ぐ。音楽はアニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の作曲家・大間々昂、撮影は藤井監督と数々の作品でタッグを組んできた今村圭佑が担当。主題歌は「Mr.Children」による書き下ろし「記憶の旅人」に決定している。
(C)2024「青春18×2」Film Partners始まりは18年前の台湾。カラオケ店でバイトする高校生・ジミー(シュー・グァンハン)は、日本から来たバックパッカーのアミ(清原)と出会う。天真爛漫な彼女と過ごすうち、恋心を抱くジミー。しかし、突然アミは帰国することになり、意気消沈するジミーに、アミはある約束を提案する。
時が経ち、人生につまずき故郷に戻ってきたジミーは、かつてアミから届いたハガキを再び手に取る。初恋の記憶が蘇り、あの日の約束を果たそうと、ジミーは彼女が生まれ育った日本への旅を決意する。東京から鎌倉、長野、新潟、そしてアミの故郷・福島へと向かう道中で、彼女とのひと夏の日々が心にあふれ出す。
主人公ジミーを演じたグァンハンの知名度と人気を一気に押し上げたのは、大ヒットドラマ「時をかける愛」。同作は世界累積再生回数10億回を記録し、グァンハンは台湾のテレビ賞「電視金鐘奨」の最優秀主演男優賞にノミネートされた。韓国でもグァンハンの人気が沸騰し、半年間で10社の広告モデルに起用されるなど、スターダムを駆け上った。「時をかける愛」は、「いつかの君に」というタイトルで韓国リメイクされている。
2023年に公開された主演映画「僕と幽霊が家族になった件」は、台湾映画史上第7位となる興行収入3.6億台湾ドル(約16億円)を突破する爆発的ヒットを記録。第96回米アカデミー賞国際長編映画賞部門の台湾代表にも選出された。スタジオジブリ作品「君たちはどう生きるか」の台湾吹き替え版では、菅田将暉が演じたアオサギの声を担当している。
藤井監督は「ジミーを誰にしようかと考えていた時に、台湾にいるほぼすべての知り合いが『シュー・グァンハンが、今すごいぞ』と言ってきたんです」と振り返る。そして、「そんなに言うならと会ってみたら、とてもナイスガイで。初めて会った時、彼は32歳だったんですけど、大人にも見えるし、すごく若くも見えた」と述懐。「この映画では、18歳と36歳のジミーが出てきますが、どちらも同じ人に演じてもらいたいという想いがあったので、彼にお願いしました」と語る。
「今回の撮影は日本パート→台湾パートの順番でしたし、監督もなかなかしつこいので (笑)、グァンハンは慣れない環境下でいつもと違うストレスがかかる中でのお芝居だったかと思います」と労い、「でも本当におおらかに、かつ粘り強く付き合ってくれました。『監督が本当に納得できるものを撮るまで何回でも付き合うから、僕に気を遣わないでほしい』と言ってくれて、本当に有り難かったです」と感謝を述べた。
(C)2024「青春18×2」Film Partners
(C)2024「青春18×2」Film Partners場面写真には、ジミーとアミの“恋の始まり”を予感させるシーンと、大人になったジミーがアミの生まれ育った町を目指す旅路が収められている。36歳のジミーが、旅の道中、電車の中で出会う18歳の青年・幸次を演じた道枝駿佑は、グァンハンについて「現場で日本語が分からなかったりした際、お力になれたらいいなと思っていたのですが、僕の力なんて必要ないぐらい日本語がすごいお上手で、さすがだなと思いました!」と語る。
そして、ジミーが立ち寄るネットカフェの店員・由紀子役の黒木華も「母国語ではない言葉で気持ちを伝えることは難しいと思いますが、素直に演じられていて、とても素敵だなと感じました」と振り返った。
(C)2024「青春18×2」Film Partnersジミーとともに青春の1ページを紡ぐアミ役で共演した清原は、「初めてお会いしたときは、オーラが凄かったというか『スターの方だ!』と思いました。撮影のはじめから、積極的にコミュニケーションをとろうとしてくださって、本当に紳士的で優しい方でした」と明かす。「ちょっとした休憩の時も、椅子に私を先に座らせないと本人が座らないっていうくらい優しく気を遣ってくださる方でした。一方で、台湾パートで他のキャストの皆さんと揃った時には、いたずらっ子のように無邪気に笑ってらっしゃる瞬間もあって。お互いに言葉を教えたり教わったりしながら、コミュニケーションをとりました」と撮影を振り返った。
「青春18×2 君へと続く道」は5月3日よりTOHO シネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。
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