「ゴジラ-1.0」ルーカスフィルムで上映! 山崎貴監督「スター・ウォーズ」の“聖地”での拍手喝采に「本当に夢のようです」
2024年1月19日 12:00
「ゴジラ-1.0」(読み:ゴジラマイナスワン/公開中)を監督した山崎貴が、「スター・ウォーズ」「インディ・ジョーンズ」を生みだした映像制作会社「ルーカスフィルム」からの招待を受け、同社を訪問。現地の社員約300人に向けて本編上映とトークショーが実施された。
2023年11月3日に封切られた本作は、特大ヒットを記録。国内では1月14日までの73日間で観客動員346万人、興行収入53.2億円を突破。北米では1月13日までの44日間で興行収入5006万ドル(=約72億円)を超え、先週末にアニメを含めた日本映画の興行収入で北米歴代2位に浮上した。日本興収も含めた全世界興収では140億円を超えている。
「スター・ウォーズ」の生みの親であるジョージ・ルーカスが設立した映像製作会社「ルーカスフィルム」。映画史に刻まれる数々の大作や名作の製作に関わってきた会社だ。傘下にあるILM(インダストリアル・ライト&マジック)社は、「スター・ウォーズ」「インディ・ジョーンズ」、そして「E.T.」「ジュラシックパーク」「タイタニック」「アベンジャーズ」などのVFXを作り上げてきた世界トップクラスのSFXおよびVFXの制作会社として知られている(SFX=特殊撮影、VFX=CGなどを用いた視覚効果)。
「ルーカスフィルム」のCCO(最高クリエイティブ責任者)であるデイブ・フィローニ氏は、「ゴジラ-1.0」を絶賛。フィローニ氏がルーカスフィルム/ILMの社内向けに開催される「フィルムメーカー・フォーラム」に山崎監督を招待し「ゴジラ-1.0」の上映とフィローニ氏とのトークショーを開催する運びとなった。
「スター・ウォーズ」の大ファンであることを公言し続けてきた山崎監督。サンフランシスコにある「ルーカスフィルム」に到着し、社屋を案内されると、ダース・ベイダーやR2-D2、ヨーダなどの展示物に大興奮。展示されている制作物等の説明を受けながら、社内を見学した。
やがて、上映が始まる前の舞台挨拶で、山崎監督はこのようにと喜びを伝えた。
山崎監督「僕のキャリアは『スター・ウォーズ』を観たことから始まったので、この聖地に来て、自分の監督した映画を皆さんに観ていただけるというのは本当に幸せですし、ものすごく興奮しています。ILMの初期から、その仕事をずーっと観てきました。そして何度も何度も衝撃を受けてきました。CGの仕事を始めたころに『ジュラシックパーク』が公開され、ひっくり返りそうになるくらい驚いて…。そういう瞬間が何度も何度もあって、僕にとって燦然と輝く目標がILMであり、ルーカスフィルムでした。今ここにいることが本当に夢のようです」
上映が終了すると会場内は大きな拍手と大歓声が巻き起こった。山崎監督が再登場すると、観客は立ち上がり、スタンディングオベーションで迎えていた。
トークショーでは、フィローニ氏が代表して山崎監督に多くの質問を投げかけた。どのように撮影したのか? ゴジラをどのように作り上げたのか? 会場にいる社員たちは興味津々といった様子で耳を傾けていた。また、VFX制作の楽しみや、「スター・ウォーズ」の魅力の話になると、国を超えて共感し、会場は大盛り上がりだった。
「ルーカスフィルム」への訪問と上映会を終えた山崎監督。その胸の内を、以下のように吐露している。
「ルーカスフィルムに『ゴジラ-1.0』を持って来れたという、それだけで本当に嬉しいです。そして同業者ならではの温かさで皆さんが反応してくれて、上映後にスタンディングオベーションで迎えてもらった時はちょっと泣きそうになりましたね。心が揺り動かされました。僕と同じようにVFXの楽しさや、苦しさ、面白さを知ってる人たち、その中でも世界トップクラスの人たちの前で上映して、いろいろなお話をすることができて、今日は本当に素敵な日でした。エンドロール中、『VFX 白組』の名前が出たところで拍手が起きていたそうで、皆喜ぶと思います。僕以上に『世界に届けるんだ!』という気持ちを持って作ってくれたスタッフたちだったので、その話を聞いたら報われると思います。皆にちゃんと伝えます」
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