守るべきは自分の命か、胎児か――女性の選択の権利としての人工中絶を描く実話「コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話」3月22日公開
2024年1月19日 20:30
第72回ベルリン国際映画祭 コンペティション正式出品作品で、女性の選択の権利としての人工妊娠中絶を描いた実話を基にした映画「コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話」が、3月22日に公開される。このほどポスタービジュアル、予告映像が披露された。
本作に登場する「ジェーン」は実在した団体で、人工妊娠中絶が違法だった1960年代後半から70年代初頭にかけて、推定12,000人を救ったと言われている。しかし、1973年アメリカ連邦最高裁が合法判決を下した「ロー対ウェイド事件(※)」から50年、今、米国では、再び違法とする動きが活発化し、論争が激化している。女性たちが自ら権利を勝ち取った実話を映画化した本作は、映画祭で注目を集め大きな話題となった社会派エンタテインメント作品だ。(※1973年アメリカ連邦最高裁が女性の人工妊娠中絶の権利を合法とした歴史的判決)
本作のテーマを、シリアスな問題でありながらエンターテインメントに昇華させたのは、ハリウッドを代表するキャスト・製作陣。監督は、「キャロル」(15)で第88回アカデミー賞脚色賞にノミネートされたフィリス・ナジー。プロデューサーは、「ダラス・バイヤーズクラブ」(15)や本年度賞レースで大注目を集める「バービー」(23)など、多くの世界的ヒット作品を生み出し続けているロビー・ブレナー。
裕福な主婦から、権利を求め自ら立ち上がる主人公のジョイを演じるのは、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」(02)や「ピッチ・パーフェクト」シリーズに出演、さらに「チャーリーズ・エンジェル」(19)では製作・監督・脚本もつとめマルチな才能を発揮するエリザベス・バンクス。「ジェーン」を率いるリーダー・バージニアを演じるのは、「エイリアン」シリーズ、「ゴースト・バスターズ」シリーズなど、数多くのハリウッド大作に出演する名優シガニー・ウィーバー。名実ともに世界トップの製作・キャスト陣が集結した。
1968年、アメリカのシカゴ。裕福な家の主婦として生きるジョイは何不自由ない暮らしを送っていたが、2人目の子供の妊娠によって心臓の病気が悪化してしまう。唯一の治療は、妊娠をやめることだと担当医に言われ中絶を申し出るが、中絶が法律的に許されていない時代、地元の病院の責任者である男性全員からあっさり拒否されてしまう。そんな中、街で偶然「妊娠?助けが必要?ジェーンに電話を」という張り紙を見つけ、違法だが安全な中絶手術を提供するアンダーグラウンドな団体「ジェーン」にたどり着く。「ジェーン」は推定12,000人の女性を救い、“自身の身体について守る権利=女性の選択の自由“を得るため、活動した団体だ。その後、ジョイは「ジェーン」の一員となり、自分と同じ立場で中絶が必要な女性たちを救うために立ち上がる。
予告映像は、主人公・ジョイが緊張した面持ちで「助けて」と、あるところに電話をするシーンから始まる。裕福な家庭の主婦であるジョイは、妊娠をきっかけに自身の持病が悪化、中絶の選択肢がないなか、「ジェーン」の活動を知り、緊張と恐怖で押し潰されそうになりながらも無事に手術を終え命を救われたジョイの姿、選択できない女性たちを救うため、「ジェーン」の一員として奮闘する姿が切り取られている。
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