上白石萌音主演「舞妓はレディ」、BSプレミアムで本日放送 あらすじ・キャスト・こぼれ話まとめ
2023年11月23日 13:00

上白石萌音が主演し、周防正行監督がメガホンをとった2014年の映画「舞妓はレディ」が、本日11月23日午後1時からBSプレミアムで放送されます。周防監督にとっては、「Shall we ダンス?」以来約18年ぶりとなるエンタテインメント作品。映画.comでは、今作のあらすじ、キャスト、撮影時のエピソードなどをご紹介します。
(C)2014 フジテレビジョン 東宝 関西テレビ放送 電通 京都新聞 KBS京都 アルタミラピクチャーズ周防正行監督にとって、「Shall we ダンス?」以来約18年ぶりとなるエンタテインメント作品に挑んだ意欲作。本木雅弘主演作「シコふんじゃった。」(1992)撮了後から構想を練り、20年以上も温め続けてきた渾身の企画は、京都を舞台に舞妓になるために頑張る少女の成長物語を、数々のオリジナルソングが彩るミュージカル仕立てで描いた。主演オーディションには800人が参加したが、最終選考のカメラテストで周防監督を「今すぐ本番が撮れる!」とうならせたのが、主人公・春子役に抜てきされた上白石萌音でした。
舞妓がひとりしかいなくなってしまった京都の小さな花街・下八軒の老舗お茶屋・万寿楽(ばんすらく)に、どうしても舞妓になりたいという少女・春子が現れる。最初は断られた春子だが、そこに居合わせた語学学者の「センセ」こと京野が、鹿児島弁と津軽弁の混ざった春子に興味を示し、彼女が万寿楽にいられるよう取り計らう。かくして万寿楽の仕込み(見習い)になった春子だったが、花街の厳しいしきたりや稽古、慣れない言葉づかいに悪戦苦闘。そしてある日、突然声が出なくなってしまい……。
(C)2014 フジテレビジョン 東宝 関西テレビ放送 電通 京都新聞 KBS京都 アルタミラピクチャーズ
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タイトル「舞妓はレディ」は、20年前から決まっていたそうで、オードリー・ヘプバーン主演作「マイ・フェア・レディ」からの語呂合わせだったと周防監督が映画.comの取材に答えています。
「オヤジギャグですよね(笑)。でも、これだけで何かをイメージできるような華やかな感じも、とぼけた感じもある。英語とカタカナの組み合わせだったり、シコをあえてカタカナにしてみたり。今回は漢字とカタカナで、あの頃の僕のセンスが濃厚に漂っている。久々に法律の世界から離れるので、『Shall we ダンス?』の世界観に近い作品になるかもしれない」と、タイトルに込めたこだわりを明かしてくれました。
主演の上白石は鹿児島出身ということもあり、京都弁には苦労した様子。それでも、「京都弁と花街の言葉とでは少し違うんですね。『どす』とか『…してはる』とか、ふんわりしていて好きです。撮影が終わったら、使いこなせたらいいですね」と目を輝かしていました。
半年間におよぶオーディションを終えた上白石は、京都を2度訪問。実際に置屋に1泊したそうで、「舞妓さんや芸妓さんと一緒にご飯を食べたり、同じお風呂を使わせてもらいましたし、いろいろな悩みを聞かせてくれました。でも、すごく楽しそうでした」。
周防監督は、「スカウトされていましたよ。『女優なんてやめて舞妓になった方がいい』ってね」と裏話を披露してくれました。



2014年7月5日(現地時間)、仏パリ市内のパリ日本文化会館で、プレミア上映が行われました。開場約2時間前から行列ができるほどの盛況ぶり。上映中は随所で笑いが沸き起こり、これには上白石も「ちゃんと伝わりましたね」とガッツポーズを作っていました。
どこが受けていたかというと……。竹中直人が登場した瞬間に笑いが起こったほか、長谷川博己扮する“センセ”が「鹿児島弁と津軽弁のバイリンガルや」と口にすると、更なる爆笑を呼んでいました。


今作は14年9月13日、全国300スクリーンで封切られました。初日舞台挨拶が行われた東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズでは、上白石が登壇直後から感激で目を潤ませ、約40分間にわたり涙が止まることはありませんでした。
それでも、「今日のことを一生忘れず、皆さんにまたお会いしたときに『成長したね』と言って頂けるように、これからも頑張っていきたい」と決意表明。場内からの温かい拍手に深々と頭を下げていました。

この初日舞台挨拶では、映画界の先輩である共演陣が上白石さんにメッセージをおくりました。
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