「どうせお前、死ぬけどな」“全員まともじゃない”圧巻のバイオレンス 北野武監督「首」ファイナル予告
2023年11月16日 17:00

北野武(ビートたけし)監督が構想に30年を費やした戦国エンタテインメント大作「首」のファイナル予告映像が、このほど公開された。
北野監督が初期の代表作の1本「ソナチネ」と同時期に構想し、30年もの長きに渡って温めていた本作は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画。“本能寺の変”が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命とともに描かれている。
「さっさと死ねよ!」という羽柴秀吉(ビートたけし)の叫びで幕を開ける映像は、「威風堂々」の壮大な音楽にのせて次々と血祭りに上げられていく男たちが映し出される。大義もなければ、情けもない、善人もいなければヒーローも存在しない「首」の世界で、ただ己の欲望のまま動く狂人たちの剥き出しの本性が描かれる。
天下人である織田信長の“首”を巡る戦いには、武将、百姓、芸人と身分の違う男たちが“成り上がるべく”調略し、容赦なく邪魔者を消していく様はまさに“狂ってやがる”の一言に凝縮されている。これまでの時代劇で描かれてきた常識が一切通用しない作品へと昇華されているかのよう。そして、秀吉の「どうせお前、死ぬけどな」と狂人揃いの登場人物全員の“死”を予感させるような一言も確認できる。
「首」は、11月23日から全国公開。
(C)2023KADOKAWA (C)T.N GON Co.,Ltd
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