東出昌大の電気も水道もない山での暮らし 狩猟ドキュメンタリー映画「WILL」2月16日公開
2023年11月9日 05:00
映像作家・エリザベス宮地が監督、音楽をMOROHAが担当、狩猟する東出を追いかけた1年間の記録となる。東出の電気も水道もない状態での暮らし。狩猟で獲た鹿やイノシシを食べ、地元の人々と触れ合う日々を映し出す。
なぜ俳優である東出が狩猟をしているのか。彼が狩猟をして生命を頂き、生きながらえる生命とは何なのか――。本作では、根底にある気持ちの混沌、矛盾、葛藤を抱える東出昌大という一人の人間と、MOROHAが発する言葉と熱量が重なり合う。

監督エリザベス宮地は、BiSH、クリープハイプ、藤井風らさまざまなアーティストのドキュメンタリー、MVを手掛けている。MOROHAとは「バラ色の日々」「五文銭」「エリザベス」など数々のMVを手掛け、2017年MOROHAドキュメント映画「劇場版 其ノ灯、暮ラシ」でも監督を務める。本作は、宮地監督が東出の事務所退所前よりオファーをしていた企画で、途中で頓挫しかけるも、再度東出からの連絡で企画が動き出し、完成・公開の運びとなった。宮地監督は撮影を経て「“役者の東出がどうして狩猟をしているのか”その答えを求め狩猟に同行したが、納得するための都合のいい言葉や理由が目の前の臓器や自然には追いつかないのを痛感した」とコメントを寄せている。

自身も出演し、音楽を担当するのは、今年結成15周年を迎えるラップグループ・MOROHA。アコースティックギター一本での切ないメロディは、夢や挫折、恋愛や失恋など実体験を詰め込んだリリックという“魂の叫び”で、聴く者の心に深く刻み付ける。MOROHA・アフロと東出は長年の友人であり、本作についてアフロは「喰われながら、喰いながら 誰しもが生きている その罪深さを引き受けて人間はどのツラ下げて、どこへ向かうのか その一例を知りたかったらこれを観たらいい」とコメントを寄せている。
今年、映画「Winny」(松本優作監督)、「福田村事件」(森達也監督)などセンセーショナルな作品の出演が続く東出は、本作について「『生きる理由なんて思いつかなくて、死ねない理由を一つひとつ摘み上げては、掌の上で転がしながら確かめる』そんな想いをされている方に届くように、エリザベス宮地監督はこの映画を作ったのかなと、完成した映画を拝見し思いました」と語っている。
「WILL」は、2024年2月16日から渋谷シネクイント、テアトル新宿ほか全国公開。
「子宮」
東出が発砲し、山道を走り、
獲物の解体を始めてからはじめて口にした言葉だった。
彼の右手には言葉通りのそれが握られていた。
“役者の東出がどうして狩猟をしているのか”
その答えを求め狩猟に同行したが、
納得するための都合のいい言葉や理由が目の前の臓器や自然には追いつかないのを痛感した。
東出と共に、答えのない旅をした1年間の記録。
喰われながら、喰いながら
誰しもが生きている
その罪深さを引き受けて人間は
どのツラ下げて、どこへ向かうのか
その一例を知りたかったらこれを観たらいい
僕はただの被写体でした。
ですので「映画を通して伝えたいメッセージ」の様なものはありません。「生きる理由なんて思いつかなくて、死ねない理由を一つひとつ摘み上げては、掌の上で転がしながら確かめる。」
そんな想いをされている方に届くように、エリザベス宮地監督はこの映画を作ったのかなと、完成した映画を拝見し思いました。

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