大注目の俳優チョン・ジョンソを知ってる？　恋愛映画からアクション、ホラーまで“変幻自在に演じる”韓国の逸材

2023年10月22日 10:00

現在、大きな注目を集める韓国人俳優チョン・ジョンソをご存知だろうか。

映画デビュー作となったのは、イ・チャンドン監督作「バーニング　劇場版」。その後、Netflix制作のホラー映画「ザ・コール」やオリジナルドラマ「ペーパー・ハウス・コリア　統一通貨を奪え」に加え、10月6日から配信がスタートした「バレリーナ」ではメインキャストに。恋愛映画からアクション、ホラーまで“何でも演じる”逸材だ。

本記事では、彼女の才能を存分に堪能できる出演作6本を紹介する。

●「バーニング　劇場版」

巨匠イ・チャンドンの8年ぶりの監督作であり、カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞した作品。村上春樹の短編小説「納屋を焼く」を原作とした、男女3人の奇妙な三角関係を描くミステリー。チョン・ジョンソはオーディションを経てヒロインに抜擢され、本作で映画デビューを果たしている。共演はNetflix「#生きている」や「地獄が呼んでいる」のユ・アインと、「ウォーキング・デッド」シリーズのスティーブン・ユァン。2人の男性の間で揺れ動く、自由奔放な女性・ヘミ役を見事に演じた。

●「ザ・コール」

ある日突然、かつて同じ家に住んでいた人物と電話が繋がってしまうことで運命が変わっていく女性の恐怖を描いたNetflix制作のサイコスリラー。主演は「美男＜イケメン＞ですね」や「#生きている」のパク・シネ。主人公に過去の世界から電話をかけてくる謎の女性・ヨンソク役をチョン・ジョンソが演じている。「バーニング　劇場版」の瑞々しい演技から一転、本作では霊媒師の養母と暮らす正体不明の女性の狂気を体現した。

●「恋愛の抜けたロマンス」

恋愛抜きの男女関係を望む女性・ジャヨンと、恋愛コラムを書くためにジャヨンとデートをする男性・ウリ、アラサー男女二人の一風変わった恋愛を描いた韓国映画。ウリ役は、「私の解放日誌」や「犯罪都市 THE ROUNDUP」で観客に強烈な印象を与えたソン・ソックが演じ、チョン・ジョンソは「バーニング　劇場版」や「ザ・コール」での謎めいた役柄とはうってかわって、現代を生きる等身大の女性を演じている。

●「ペーパー・ハウス・コリア　統一通貨を奪え」

Netflixのスペインドラマ「ペーパー・ハウス」の韓国版リメイク舞台は、共同経済圏によって南北統一された朝鮮半島。首謀者の“教授”をはじめ、世界各国の都市名をコードネームにしたメンバーたちが強盗を試みるクライム・サスペンス。チョン・ジョンソはメインキャストの一人で、北朝鮮出身のメンバー“トーキョー”役を演じている。共演者も豪華で、「オールドボーイ」のユ・ジテや「告白、あるいは完璧な弁護」のキム・ユンジン、「イカゲーム」のパク・ヘスなどが名を連ねている。

●「バレリーナ」

本作で挑んだのは、友人の復讐に燃える主人公オクジュ役。プライベートのパートナーでもある「ザ・コール」のイ・チュンヒョン監督と再タッグを組んだ。また、「ペーパー・ハウス・コリア　統一通貨を奪え」でデンバー役を演じたキム・ジフンとのアクション合戦は必見。配信が始まってからNetflixの「今日の映画TOP10」入りを連日果たした。

●「モナ・リザアンドザブラッドムーン」（11月17日公開）

「次世代のタランティーノ」との呼び声が高いアナ・リリ・アミリプールの監督作。舞台は、サイケデリックな音楽が鳴り響く刺激と快楽の街ニューオーリンズ。チョン・ジョンソは、エキセントリックでミステリアスな少女“モナ・リザ”を演じ、「あの頃ペニー・レインと」のケイト・ハドソンと共演、撮影には「ミッドサマー」などアリ・アスター監督作でお馴染みの名カメラマン、パベウ・ポゴジェルスキが参加。不穏な月が微笑むネオンカラーの街を舞台にした“ポップでダークなおとぎ話”となっている。