「パウ・パトロール」シリーズ新作が首位! 「ソウ」第10弾もヒット、批評家からも高評価【全米映画ランキング】
2023年10月3日 19:00
秋が深まり、10月第1週の北米映画市場では、興行収入ランキングのトップ10に、シリーズ最新作2本を含む、新作4本がランクインしました。
トップは、同地域最大の上映館数で公開された、ファミリー向けのアニメ映画シリーズの最新作「パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー」(パラマウント)。同作は、主人公の少年ケントと個性豊かな子犬たちからなるチーム「パウ・パトロール」が、架空の街アドベンチャー・ベイを舞台にさまざまなトラブルに立ち向かっていく姿を描く、カナダのテレビアニメシリーズを基にした映画「パウ・パトロール ザ・ムービー」の続編。アドベンチャー・ベイに落下した魔法の隕石をめぐり、「パウ・パトロール」と、マッドサイエンティストのビクトリア(CV:タラジ・P・ヘンソン)の間に巻き起こる騒動を描いています。製作費3000万ドルに対し、週末3日間で興行収入2300万ドルを突破しました。
大ヒットホラースリラーシリーズの第10弾「Saw X(原題)」は、2位デビュー。トビン・ベルがジョン・クレイマー(ジグソウ)役で再登場しています。ジグソウは脳腫瘍の手術詐欺に騙され、詐欺師たちを誘拐し、最新のゲームに参加させます。製作費1300万ドルに対し、週末3日間で興行収入1800万ドルをあげ、シリーズとしては「ソウ ザ・ファイナル 3D」以来、最高のオープニング記録となりました。映画批評サイト「Rotten Tomatoes」の批評家スコアは85%(10月2日時点)で、60%を超えて「フレッシュ」評価を獲得したのは、シリーズ史上初となりました。
3位は、「ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー」のギャレス・エドワーズが監督・脚本を手がけた近未来SFアクション「ザ・クリエイター 創造者」(20世紀スタジオ)。そう遠くない未来、人間を守るために開発されたはずのAIが、ロサンゼルスで核爆発を引き起こしたことで、人類とAIの存亡をかけた戦争が激化。元特殊部隊のジョシュアは、人類を滅亡させる兵器を創り出した「クリエイター」の潜伏先を突き止め、暗殺に向かいますが、超進化型AIの幼い少女アルフィーを発見します。ジョン・デビッド・ワシントン(「TENET テネット」)が主人公ジョシュアを演じるほか、ジェンマ・チャン(「エターナルズ」)、渡辺謙(「インセプション」)らが共演。製作費8000万ドルを投じてタイで撮影され、週末3日間で1400万ドルをあげました。
5位に初登場したのは、リアリティ番組で注目を浴びたフィル・ロバートソンとその家族を描く、実話をもとにしたドラマ「The Blind(原題)」(ファゾム・イベント)。週末3日間で、興収410万ドルを記録しました。
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