どいつも、こいつも、狂ってやがる……北野武監督の衝撃作「首」本予告 西島秀俊「北野監督ならではの世界観があった」
2023年9月25日 07:00

北野武(ビートたけし)監督が構想に30年を費やした戦国エンタテイメント大作「首」の本予告と本ポスターが、このほど公開された。
北野監督が初期の代表作の1本「ソナチネ」と同時期に構想し、30年もの長きに渡って温めていた本作は、巨匠・黒澤明が生前「北野くんがこれを撮れば、『七人の侍』と並ぶ傑作が生まれるはず」と期待していた念願の企画。“本能寺の変”が、戦国武将や忍、芸人や百姓といった多彩な人物の野望や裏切り、運命とともに描かれ、第76回カンヌ国際映画祭「カンヌ・プレミア」でワールドプレミアを行った。
映像は、野ざらしにされた屍があまた転がっている戦場、燃え上がる本能寺が映し出されて始まる。大義も情けも無い狂乱の戦国の世を生きる織田信長(加瀬亮)、羽柴秀吉(北野)、徳川家康(小林薫)、明智光秀(西島秀俊)ら武将たち、そして忍・芸人・百姓…それぞれの野望・欲望・裏切り・策略が入り乱れるさまが鮮烈に描かれている。さらに、荒木村重(遠藤憲一)、難波茂助(中村獅童)、曽呂利新左衛門(木村祐一)、羽柴秀長(大森南朋)、黒田官兵衛(浅野忠信)、千利休(岸部一徳)らも登場する。
本ポスターは、狂気をまとう天下人・織田信長、“本能寺の変”を策略する羽柴秀吉、織田信長に複雑な感情を抱く明智光秀をはじめ、徳川家康、秀吉を支える軍師・黒田官兵衛、秀吉の弟の羽柴秀長、秀吉に憧れる百姓・難波茂助、徳川家康、千利休ら狂乱の戦国の世を生きる曲者たちの眼光の鋭さから強い覚悟・野望・欲望が感じられる。さらに、モノクロでスタイリッシュな本ポスターに入っている「狂ってやがる。」というキャッチコピーが人間の奥底に眠る計り知れないおぞましさ、無骨さを際立たせており、強烈な印象を与える。
明智光秀を演じた西島は、台本を読んで独特の世界観を感じたという。
西島「生きるか死ぬかの毎日で、首だけになってしまえば、地位も名誉も何もないという無常観。死と隣り合わせの日々の中、滑稽なことと笑った直後に悲惨なことが起きたり…他の監督では感じることのできない、北野監督ならではの世界観があった」
また、西島は「Dolls(ドールズ)」(2002年)以来の北野組への参加となった。「急遽追加になったシーンで大掛かりなセットを組んだのに1カットで終わったことがあった。準備にいくらかけても『ここは撮り切った、もう大丈夫』という判断、切り替えは当初と変わらない。今回も直前で追加になった大掛かりなシーンがあって、すごい労をかけたのですが、ヒキのカットを撮ってすぐ終わってしまう。そういったところに監督の美学を感じたし、ずっと変わっていないと感じた」と撮影中のエピソードを交えて振り返った。
織田信長を演じた加瀬は「北野監督は色々な戦いを経てトップに立った方。その中で色々を感じたことをあらゆるキャラクターに散りばめていて、それぞれの武将たちには監督の人生とも重ねられると思った」というのが最初の印象だったと明かす。「アウトレイジ」シリーズにも出演しているが「今までは助監督を通じて演出を受けていたが、今回は北野監督が直接現場に来て、一言ふた言おっしゃってくれることが多く、丁寧な演出を多く受けた感じがした」と述懐した。
「すぐ本番に行くという恐怖がある」と北野組を振り返る大森。何もするなという空気を感じながらも、役者として何もしないわけにもいかない――。「一度、どこまで許されるのか、北野監督との気配でせめぎ合うというか…でもこれは本当に怖い。よっぽどのことがないと北野監督は『もう1回』っておっしゃらないんですよ。何回も同じことをやるのも大変ですが、1回しかできないという緊張感。これもすごく感じました」と北野監督と過ごした撮影時間を明かした。
「首」は、11月23日から全国公開。
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