芸歴40年・安達祐実が演じる“妖艶な女”…「春画先生」おかしな男女の新場面写真披露
2023年8月23日 15:00

「きのう何食べた?」「おかえりモネ」などの内野聖陽が主演する映画「春画先生」(10月13日公開)の新たな場面写真が、このほど披露された。
写真は、北香那演じる“春画にハマるヒロイン”と、柄本佑扮する“いい加減な色男”、2023年で芸歴40年を迎えた安達祐実が演じる“妖艶な女”をとらえた計6枚。登場人物のディテールだけではなく、春画の魅力に取りつかれた“おかしな人々”を描く偏愛コメディの、こだわりの映像世界の一端を見ることができる。
(C)2023「春画先生」製作委員会春画は平安時代から始まり、江戸時代に木版画技術の発達で全盛期を迎えた。鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国貞ら著名な浮世絵師の多くが春画を手がけ、江戸時代では好色な男性のためのものではなく、身分を問わず多くの老若男女が愛好した。
超一流から三流まで多くの絵師、彫師、刷師たちが全画力と全精力を注いで真面目に人の性を“笑い絵”として表現したものが春画であり、幕府から禁止された禁制品だからこそ芸術の域に達し、庶民から大名までを虜にした。本作では長らく日本美術史のタブーとされながらも世界に誇る江戸文化の裏の華である春画の奥深い魅力を、異色の師弟コンビを通してコミカルに描く。
原作・脚本・監督は「さよならくちびる」「月光の囁き」の塩田明彦監督。内野聖陽のほか北香那、柄本佑、白川和子、安達祐実が共演する。なお春画については、これまで映画で扱う際も性器部分の描写は映倫審査でぼかし加工が必要だったが、本作は劇映画初となるR15+認証で、日本映画史上初めて無修正で浮世絵春画をスクリーンに映し出す。
将来への夢もないまま無為な日々を過ごしていた春野弓子(演:北香那)は、勤め先の老舗喫茶店で人目をはばからず春画をじっと見つめる中年男性(演:内野聖陽)と出会う。その男は弓子に春画とは何かを突然説き、詳しく知りたければ訪ねてこいと言い残して去る。
男の名は芳賀一郎といい、常連の変わり者の“春画先生”だという。芳賀は高名な春画研究家で、妻に先立たれてからは世捨て人のように春画の研究に没頭していた。春画に興味を覚え、芳賀に一目ぼれした弓子は彼の家を訪ね、美と興奮の坩堝の春画講座を受けるようになる。

「春画先生のメモを読む弓子」や、「妖艶なタイトドレス姿の一葉(演:安達祐実)」や「カフェで向き合う弓子と辻村(演:柄本佑)」など、春画や春画先生との関わりを通じ、それぞれ波乱万丈な物語を紡いでいく人々を活写。その表情や立ち姿からにじみ出るドラマ性はもちろん、背景に映る衣装や美術や小道具や調度品なども要注目だ。
なお、各キャストが担当したキャラクターの詳細は以下の通り。

しっかり者で、どこまでもまっすぐなヒロイン。退屈な日々を過ごしていた弓子は春画先生こと芳賀一郎と出会い、芳賀から春画鑑賞を学び、その奥深い魅力に心を奪われ、そして芳賀に恋心を抱いていく。芳賀と一緒に春画を探求していくうちに恋心が暴走したりもするが、それは弓子の“覚醒”のはじまりでもあった。

思うように「春画大全」の執筆が進んでいない春画先生を勢いづかせるために、公私の境なく奔走する編集者で、通称“いい加減な色男”。芳賀のよき理解者でもあり、性に対しても大らかで、軽妙洒脱。

“春画先生”の亡くなった妻・伊都の双子の姉である藤村一葉。一葉もまた、春画の魅力に取りつかれた1人だ。あることから芳賀に近づき、芳賀と弓子を“おかしな世界”のさらなる深みに導いていく、謎めいた重要人物。
「春画先生」は10月13日から全国で公開。
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