劇場公開日 2023年10月13日 PROMOTION

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春画先生 : 特集

2023年10月2日更新

【邦画史上初の“無修正春画”描写】春画の世界に魅せ
られた可笑しな者たちを描く、知的好奇心くすぐる偏愛
コメディ!内野聖陽の新・代表作に絶賛相次ぐ理由は?
「きのう何食べた?」にハマった人は絶対に観て!

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この世界はなんて美しく、艶めかしく、そして笑えるのだろう。

「きのう何食べた?」などで人気を博す内野聖陽が主演した映画「春画先生」(塩田明彦監督/10月13日公開)。江戸文化の裏の華“春画”に魅せられた、型破りな人々を描く偏愛コメディである。

人間の性的な交わりを活写する春画の世界……この記事を読んでいるということは、あなたはおそらく「春画先生」から“危うい魅力”を感じ取ったのではないか? 果たしてその予感は正しい。本作はエロティシズムのみの枠にとどまらない、あなたの人生を覚醒させる濃密な映画体験だからだ。

ようこそ、めくるめく美と興奮の世界へ――。


【予告編】この世界に、一目ぼれ

【ここに注目】無修正の春画が映画に!? しかし“性”
の物語だけではない…? あなたを覚醒させる野心作!

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本作の最大の特徴である“無修正の春画が映し出される”という衝撃性や、観る者の“生”を解放するエネルギッシュなテーマについてご紹介していこう。


●注目①:ストーリー
春画を愛する研究者と、人生が変わる瞬間と…
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“春画先生”と呼ばれる変わり者で有名な研究者・芳賀一郎(演:内野聖陽)は、妻に先立たれ世捨て人のように、一人研究に没頭していた。

一方、退屈な日々を過ごしていた春野弓子(演:北香那)は、芳賀から春画鑑賞を学び、その奥深い魅力に心を奪われ、同時に芳賀に恋心を抱いていく。

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やがて芳賀が執筆する「春画大全」を早く完成させようと躍起になる編集者・辻村(演:柄本佑)や、芳賀の亡き妻の姉・一葉(演:安達祐実)の登場で大きな波乱が巻き起こる。

それは弓子の“覚醒”のはじまりだった――。


●注目②:テーマ
性を見つめ、生を解放する…文学的気品が横溢する、この秋おすすめの一作!
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本作は映倫審査ではR15+に指定され、商業劇映画としては日本映画史上初めて、無修正の浮世絵春画がスクリーン上映される。なぜ、無修正で春画を映し出すのか? その真意は劇中の芳賀の言葉に込められている。

いわく、春画を見つめる時、性器ばかりに気を取られないで。そのほかにも多くのことが描かれている、と……。

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物語は春画や春画に魅せられる人々への丹念な観察を通じて、春画そのものに宿る“生きている実感”を浮き彫りにする。そうして、映画を観る者に自身の内面を直視させ、「なぜ自分はこう感じるんだろう」と自問自答させ、やがて弾けるような覚醒へと導くのである。

観ればきっと、あなたの性と生、すなわち人生が解放される――密室の映画館にて、空気中に横溢する知性と文学的気品の気配、その匂い、手触りを感じ取ってもらいたい。この秋、豊かな芸術を味わいたい観客に一層おすすめできる1本である。


【「きのう何食べた?」にハマった人は必見】笑撃的!
内野聖陽の色気&魅力ダダ漏れ、新たな代表作が誕生!

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次に、出演陣の魅力について詳述していこう。主演は内野聖陽、そして共演は北香那、柄本佑、白川和子、安達祐実といった豪華な面々である。


●待って、あのケンジがこれを!?
主演・内野聖陽が、あなたを美と興奮と笑いの坩堝へ誘う
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長いキャリアを誇る内野の近年の代表作といえば、多くの人の頭に「きのう何食べた?」が浮かぶだろう。同作で内野は気配り上手な美容師・ケンジを演じ、人当たりの良いチャーミングなキャラクターが高い人気を博した。

そんな内野が、本作では春画の研究に没頭する、ある意味“変わり者”を演じるというから面白い。彼の卓抜した芝居、知的なセリフ回し、研究者らしく好奇心に抗わず生きる一方、妻を失った心の穴を埋めるように春画にハマりこむ人物造形など、見どころは数々あるが、特に目を向けてもらいたいのは“彼自身の存在感”だ。

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写真を見るだけでわかるだろう。ただ立っているだけで漏れに漏れる、内野/芳賀の“色気”が……。そして本編を観ればさらにわかるだろう。内野聖陽の新たな代表作が誕生したと――。


●キャスト陣:北香那、柄本佑、白川和子、安達祐実
名優たちの“暴走的名演”が織りなす偏愛コメディにゾッコン
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魅力的な登場人物は芳賀だけではない。

北香那演じる“春画にハマるヒロイン”と、柄本佑扮する“いい加減な色男”、日活ロマンポルノの女王と称された大女優・白川和子演じる“芳賀家三代を支える家政婦”、そして2023年で芸歴40年を迎えた安達祐実が演じる“妖艶な女”。

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なかでも注目は北香那(アニメ映画「ペンギン・ハイウェイ」、NHK大河ドラマ「どうする家康」など)。春画と春画先生に導かれ、愛の冒険に飛び込むヒロイン・弓子役を、時に静謐に、時に艶やかに、そして時にほとばしるエネルギーに歯止めをかけずに演じきった(終盤の安達祐実との“対決”はまさに壮絶な名シーン!)。

本作の登場人物のキーワードは、実は“笑い”である。皆、どこか俗世からはズレていて、それゆえ目が離せないコミカルな人々ばかり。物語の序盤は静かな滑り出しだが、時間を追うごとにそれぞれが暴走とも思える名演を繰り出すようになり、次第に社会的価値規範から少しだけ逸脱した、倒錯的な“笑撃”が映画館を覆いつくしていくのだ。

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キャスト陣の演技、そして彼女らの感情の起伏に身を委ねれば、やがてあなたは予想もつかない結末を目撃することになる。


【映画評論家・ライターからも絶賛の声!】
「傑作」「唖然茫然」「笑いが腹に溜まる」

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さて、気になるのは実際に観た人からの感想だ。ひと足先に鑑賞した著名人や映画人のコメントを一挙にご紹介していこう。


★川口敦子(映画評論家)

見終わって押し寄せてきた唖然茫然、その挙句、不思議な爽快感が吹き抜ける。
おこりんぼのヒロインの真正面の顔を切り取るキャメラの決然、「何が見えますか?」と挑発する問の明るい深さ。
快作『麻希のいる世界』の後にやってきたこの怪作!監督塩田またしてもキレキレだ!!


★秋本鉄次(映画評論家)

鑑賞直後、『ブラボー!』と思わず担当者諸氏に叫んだほど。この傑作の人間賛歌にブラボー! だからだ。
とあるセンセーショナルな台詞の何たる耳触りの良さ!
“笑い絵”と称された春画の精神を今こそ学ぼう。映画という名の暗闇は、元来、大らかな治外法権のはず。
私はこの映画に限りなく“共犯幻想”を抱く。「春画先生」という飄々として、力みを抜いた題名に誘われて損はない!

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★折田千鶴子(映画ライター)

どの人物も不器用でイビツで、だからこそ可愛くて。
春画を軸に心のまま怖れず、愛と本能が開かれていく姿が爽快!
“くふくふっ”という笑いが腹に溜まっていくような、たまらない感覚。
この“上品なスケベ”さ最高です!


★高井克敏(ライター)

ここに描かれる誰もが、間違いなく歪んでいる。
なのに真っすぐで純真で、それこそが長編デビュー作『月光の囁き』から続く、
塩田を塩田たらしめている視点なのだ。
煩悩と理性と本能の狭間を、映画は突き進んでいく。
ありふれた常識やモラルをあざ笑いつつ、最も純粋な感情に貫かれた、
塩田作品でも3本の指に入る傑作である。


●さあ、鑑賞するか否か? 観客の感想を一挙紹介!
「大満足」「面白い方に裏切られてめちゃ楽しめた」「愛すべき変態最高の世界」
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最後に、試写会でひと足先に鑑賞した観客の声をお伝えしていこう。作品選びのとてもよい参考になると思うので、ぜひとも目を通してみてほしい。


『純愛偏愛映画』『全員変態』コミカルに暴走全開

とんでもないものを見せられてしまった。そんな気分。登場人物全員がかなりの偏愛で愛すべき変態たちだった」

愛すべき変態最高の世界

「根源的かつタブー無き性愛の深淵に迫る大傑作

「春画を教える人、学ぶ人の正統派芸術映画…かと思いきや、全然違った。もうぶっ飛んでた。登場人物みんな愛おしく思えてくるくらいの変人っぷりで『偏愛コメディ』ってキャッチフレーズが本当にぴったりしっくりくる映画でした」

「変態指数爆上がりの本作は純愛を爆走してます

「登場人物はみんな真剣なのに、思わず肩を揺らして笑ってしまう。春画先生の『偏愛』も、ここまで突き抜けると清々しい。そして素敵なラブストーリーでもある」

「思ってた以上に偏愛で、かなりぶっ飛んだ性の映画。これが春画なのか

面白い方に裏切られてめちゃ楽しめた

「コメディとして振り切って究極のところまでいく凄みがあり。俳優陣の怪演は見所」

「コメディタッチで最後まで予想外すぎる展開

「春画を偏愛する人々の変態っぷりが露わになっていく様子がたまりません

「しなやかな線と大胆なデフォルメ。まず作中の春画が素晴らしい。そして、開けっぴろげでおおらかに性と生を肯定する江戸の風俗と、現代の好事家の密やかで隠微な生態の可笑しさ。人とヒト、O嬢もナオミも仮面の告白も超えて、愛だろ愛!

「どうしょうもない奴なのに魅力的。真剣なのに笑っちゃう。偏愛だけど、ちゃんとラブストーリー。ハードなのに見終わったあとはなんかフフフと笑ってしまうような」

大満足

春画の予備知識なくても楽しめた

「監督曰く、柄本佑の股間に江戸の空が見えるので、ファンの方は必見」


●Tips:春画とは、とどまることを知らぬ芸術的探求の到達点
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肉筆や木版画で描かれ、平安時代からはじまり江戸時代の木版画技術の発達で全盛期を迎えた人間の性的な交わりを描いた画。鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川国貞など、著名な浮世絵師のほとんどが春画を手がけていた。江戸時代、春画は“笑い絵”とも言われ単に好色な男性のためのものではなく、身分を問わず多くの老若男女が娯楽として愛好した。

その根底には明治時代以降西洋化でのキリスト教文化流入以前の日本人が持っていたとされる性をおおらかに肯定する精神が横溢している。超一流から無名まで多くの絵師、彫師、摺師たちが、表の浮世絵で発揮できない、その持てる全画力と全精力、技巧を注いでとことん真面目に人の性を“笑い”や“風刺”として表現した作品が数多く現存するが、本物が展示される機会はまだ少なく、2015~16年東京と京都で開催された「春画展」以降、大規模な展覧会は開催されていない。

※公式サイトから引用

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