スティーブン・ソダーバーグ監督、「オッペンハイマー」を絶賛
2023年8月14日 20:00
「原爆の父」を描いたクリストファー・ノーラン監督の最新作「オッペンハイマー」を、「オーシャンズ11」シリーズや「トラフィック」などで知られるスティーブン・ソダーバーグ監督が絶賛している。
米ローリング・ストーンの取材で、「『オッペンハイマー』は真の快挙だ」とソダーバーグ監督は絶賛。
「どこかでクリス(・ノーラン監督)が、この作品のためにキャリアを築いてきたとほのめかす発言をしていたが、まさにその通りだ。おまけに大ヒットしていることに感激している」
ソダーバーグ監督といえば、初監督作となったインディペンデント映画「セックスと嘘とビデオテープ」が、いきなりカンヌ国際映画祭でパルムドールに輝き、その後はメジャー映画とインディペンデント映画とのあいだを行き来していることで知られる。
そんなソダーバーグ監督は、ノーラン監督の第2作「メメント」に惚れ込み、第3作「インソムニア」を自らプロデュースしている。「インソムニア」は、ソダーバーグ監督がジョージ・クルーニーとともに立ちあげたセクションエイトが製作し、同社が契約を結ぶワーナー・ブラザースで配給されている。その後、「ダークナイト」シリーズや「インセプション」「インターステラー」などのヒット作を放つノーラン監督にとって、初のメジャー映画である。
ソダーバーグ監督は、アメリカで同日に公開されたことから「バーベンハイマー」と呼ばれることになった「バービー」と「オッペンハイマー」の2作の大ヒットを喜んでいるという。
「これは映画にとって朗報だ。インディペンデントの世界から出てきた監督たちが、このような大規模なプロジェクトを完全に任され、大ヒットさせたんだからね。インディペンデント映画のクリエイターと全米4000スクリーンで公開する大作を結びつけるというのは、まさにセクションエイトが20年前に目指していたことだ。とても嬉しいし、この勢いを維持できることを願っている」
ちなみにソダーバーグ監督の最新作はマイケル・セラ主演のSFコメディ「コマンドZ(原題)」。自主製作映画として、自身のウェブサイトで配信を行っている。