マーベルとDCのドラマ制作、ストライキの影響でストップ
2023年6月19日 19:00
米脚本家組合(WGA)のストライキの影響で、「デアデビル ボーン・アゲイン(原題)」と「ザ・ペンギン(原題)」という2本のアメコミドラマがそろって制作中断に追い込まれたと、米ハリウッド・レポーターが報じている。
WGAは映画会社、テレビ局、配信業社など350社が所属する業界団体Alliance of Motion Picture and Television Producers(AMPTP)との契約更改交渉が決裂したため、5月2日からストライキに突入。脚本家たちの脚本執筆がストップしたため、1カ月以上を経てじわじわとドラマ制作の現場に影響が出始めている。
「デアデビル ボーン・アゲイン(原題)」は、デアデビルことマット・マードックを主人公にしたドラマ。かつてNetflix向けのオリジナルドラマとして「Marvel デアデビル」が配信されていたものを、マーベル・スタジオがディズニープラス向けにリブート。マット・マードック役のチャーリー・コックスをはじめ、キングピン、ウィルソン・フィスク役のビンセント・ドノフリオ、パニッシャー役のジョン・バーンサルが復帰する。企画・制作総指揮は「コバート・アフェア」のマット・コーマンとクリス・オード。
「ザ・ペンギン(原題)」は、「THE BATMAN ザ・バットマン」のスピンオフドラマで、映画版と同様、悪役ペンギンをコリン・ファレルが演じる。ペンギンことオズワルド・コブルポットが暗黒街で権力者となっていくプロセスが描かれるという。「エージェント・オブ・シールド」のローレン・ルフランが脚本を執筆。「THE BATMAN ザ・バットマン」のマット・リーブス監督とプロデューサーのディラン・クラークが制作総指揮を務め、ワーナー・ブラザース・テレビジョンがMAX向けに制作する。
いずれのドラマも2024年の配信予定だが、ストライキが長引いた場合、延期の可能性もありそうだ。ちなみにWGAは、動画配信会社の視聴回数の透明化や賃金水準の引き上げ、「ライターズルーム」の保護やAIの使用に関する制限などを求めている。