【6月1日は“世界の孫”トム・ホランドの誕生日】若きスパイダーマンに“人生の先輩”が授けた教訓をプレイバック
2023年6月1日 15:00

本日6月1日は、トム・ホランドの27歳の誕生日。2008年、デビューを飾ったミュージカル「リトル・ダンサー」でタイトルロールを務めた後、「インポッシブル」(2012)で映画初出演を果たしました。「わたしは生きていける」(13)、「白鯨との闘い」(15)などを経て、3代目ピーター・パーカー/スパイダーマンに抜てきされ、一躍、スターダムにのし上がりました。
その愛らしいルックスや、ついネタバレを口にしてしまうお茶目な(?)素顔が注目を集め、ついた愛称は“世界の孫”“全人類の甥っ子”。そんなホランドの代表作である「スパイダーマン」シリーズから、若きスパイダーマンに、人生の先輩たちが授けた教訓や言葉をピックアップし、各作品での戦いと成長を振り返ってみましょう。

(If You're Nothing Without This Suit, Then You Shouldn't Have It.)
「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」(16)で初登場し、ベルリンでのアベンジャーズ同士の戦いに参加したスパイダーマンこと15歳の高校生ピーター・パーカーは、ニューヨークに“帰郷”。ヒーローとして認めてもらい、アベンジャーズの仲間入りを果たそうと、謎の敵バルチャー(マイケル・キートン)と対峙するが、独断専行があだとなり、大切な仲間や市民たちの命を危険に晒す大失態を演じてしまう。

そんなピーターに対し、特製スーツを提供し活躍を見守っていたトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr.)は怒り心頭。スーツを取り上げることを決意する。「そんな弱い人間に着る資格はない」。自分が何者であるか定義するのは、身にまとうスーツではなく、内に秘めた信念と使命感だと一番理解しているのが、トニーなのだ。また、叱った直後「父さんみたいだ」と口走る様子からは、ピーターに対する父性も感じとれる。

(It's Easy To Fool People When They're Already Fooling Themselves.)
舞台は、「アベンジャーズ エンドゲーム」(19)後の世界。学校の研修旅行でベネチアにやって来たピーターは、そこで水を操るモンスターと遭遇する。街は大混乱に陥るが、突如、異世界から現れた謎のヒーロー、ミステリオことクエンティン・ベック(ジェイク・ギレンホール)が人々の危機を救う。ベックは、自分の世界を滅ぼした「エレメンタルズ」と呼ばれる自然の力を操る存在が、ピーターたちの世界にも現れたことを告げる。

しかし、ベックの正体は、かつてスターク・インダストリーズを解雇された社員。高精度のホログラム技術とハイテクドローンを駆使し、アイアンマンに代わる新ヒーローとして世界を支配しようとしていたのだ。「信じやすい奴をだますのは簡単」というベックの教訓には、フェイクニュースが横行する現代社会が反映されており、本作は全ての騒動がスパイダーマンの仕業だと“捏造”されてしまう衝撃の結末で幕を閉じた。

(With Great Power Comes Great Responsibility.)
前作のエンディングで、ミステリオ殺害の容疑をかけられ、素顔まで暴かれてしまったピーター。大切な人に危険が及ぶことを恐れ、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)に助力を求め、魔術の力で自分がスパイダーマンだと知られていない世界にしてほしいと頼む。過去にピーター・パーカー/スパイダーマンを演じたトビー・マグワイア、アンドリュー・ガーフィールドが登場し、共闘する展開も話題を呼んだ。

「大いなる力には大いなる責任が伴う」といえば、「スパイダーマン」シリーズを象徴する最もパワフルな教訓。マグワイア、ガーフィールド主演のシリーズではベンおじさんが、そして本作ではメイおばさん(マリサ・トメイ)がピーターに授けた言葉であり、3人とも直後に不幸な死を遂げる共通点があった。手にした力を発揮する上で、いかに責任を果たすべきなのか。ピーターの葛藤が、物語を奥深いものにしている。

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