2分間を一生繰り返すタイムループ!?　 ヨーロッパ企画「リバー、流れないでよ」予告

「夜は短し歩けよ乙女」「四畳半タイムマシンブルース」の脚本や、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」日本語吹き替え版脚本などで知られる上田誠率いる「ヨーロッパ企画」。本作は、世界27カ国、53の映画祭で上映され、23の賞を受賞した「ドロステのはてで僕ら」に続き、上田が原案・脚本、映像ディレクターの山口淳太が監督を務める、「ヨーロッパ企画」製作によるオリジナル長編映画第2弾だ。

老舗料理旅館「ふじや」で働く仲居ミコト役の藤谷理子（「ヨーロッパ企画」）、料理人見習いのタク役の鳥越裕貴をはじめ、本上まなみ、早織、近藤芳正が共演。永野宗典、角田貴志、酒井善史、諏訪雅、石田剛太、中川晴樹、土佐和成ら「ヨーロッパ企画」のメンバーも出演する。「乃木坂46」の久保史緒里が、物語の鍵を握るキャラクター役で友情出演を果たしている。

予告編には突如訪れた、2分間がひたすらループする現象を活写。この異常事態から抜け出したい人、とどまりたい人々の狂騒が、貴船の美しい景色とともに、コミカルに映し出されている。

あわせて、EP作品「愛の太陽EP」の収録曲「Smile」を主題歌として楽曲提供した「くるり」の岸田繁からのコメントも披露された。「ヨーロッパ企画」と同じ京都出身の岸田は、「なんだか遠いようで近いような、同じ時代の京都で試行錯誤した仲間のような気がしていました」と語る。さらに作品について、「この一風変わった作品、ヨーロッパ企画さん的にはど真ん中の、京都らしさ溢れるクリエイティブさと笑いに溢れています。個性的な俳優さんたちは勿論、映像の美しさには目を見張るものがあります。誰がこんなとこ気にすんねん、という極端なこだわりとアイデアの構築を感じているだけで、私はなんだかほっこりしてしまいます」と、コメントを寄せた。

本作は、既報の東京の下北沢トリウッドに加え、TOHOシネマズ日比谷・池袋、京都のTOHOシネマズ二条、京都シネマなど全国20の劇場で、6月23日に公開されることが決定。6月6日には、渋谷ユーロライブで完成披露上映会が開催され、「ヨーロッパ企画」のメンバーが、上映後の舞台挨拶に登壇する。上映会のチケットは5月27日午前10時から発売され、詳細はサイト（https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02c1dpzpp6231.html）で確認できる。岸田のコメント（全文）は、以下の通り。

ヨーロッパ企画さんとご一緒できること、とても嬉しく思います。なんだか遠いようで近いような、同じ時代の京都で試行錯誤した仲間のような気がしていました。

貴船は近いようで遠い魅力的な土地だと思っています。京都に住んでいてもなかなか足を運ぶことは少ないですが、不思議な言い伝えに事欠かないミステリアスな場所であると同時に、自然豊かな良い場所ですね。

さて、この一風変わった作品、ヨーロッパ企画さん的にはど真ん中の、京都らしさ溢れるクリエイティブさと笑いに溢れています。個性的な俳優さんたちは勿論、映像の美しさには目を見張るものがあります。誰がこんなとこ気にすんねん、という極端なこだわりとアイデアの構築を感じているだけで、私はなんだかほっこりしてしまいます。

くるりの作品づくりへのこだわりは、少しヨーロッパ企画さんに似ているなぁ、とそんなことを考えながら、今度はふじやさんでひとっ風呂浴びて、ぬる燗ちびちびやりながら雑炊でも食べに行きたいと思います。未来永劫を祈って。