ドロステのはてで僕ら

劇場公開日:

ドロステのはてで僕ら

解説

「サマータイムマシン・ブルース」などで知られる人気劇団「ヨーロッパ企画」の短編映画「ハウリング」をリブートした劇団初となるオリジナル長編映画。とある雑居ビルの2階。カトウがテレビの中から声がするので画面を見ると、そこには自分の顔が映っていた。画面の中のカトウから「オレは2分後のオレ」と語りかけられるカトウ。どうやらカトウのいる2階の部屋と1階のカフェが、2分の時差でつながっているらしい。「タイムテレビ」 の存在を知った仲間たちは、テレビとテレビを向かい合わせて、もっと先の未来を知ろうと躍起になるが……。主人公カトウ役の土佐和成をはじめとする劇団メンバーのほか、朝倉あき、藤谷理子らが出演。原案・脚本を劇団の代表である上田誠、監督を劇団の映像ディレクター、山口淳太が務める。

2020年製作/70分/G/日本
配給:トリウッド
劇場公開日:2020年6月5日

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(C)ヨーロッパ企画/トリウッド2020

映画レビュー

4.070分堪能

2024年6月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

知的

イヤー面白かった

70分尺も良かった

長いと矛盾とか出てきそうだし。

途中、藤子不二雄先生漫画的と思ったら
最後の方に、短編集の話があった

エンドロールで撮影風景が流れていたけど、
携帯で撮影できるの凄いね

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seiyo

3.5モニターを通して2分後の未来とつながるのはおもしろく、どうなるのか...

2024年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

モニターを通して2分後の未来とつながるのはおもしろく、どうなるのかわくわくした。
ただ、店とマスターの部屋を行き来しているだけなのに過去や未来の自分たちと鉢合わせしないのはなぜだろう。

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省二

4.5藤子・F・不二雄イズム

2024年5月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

楽しい

幸せ

2分先の未来と繋がったモニター。スゴイはスゴイけどたった2分じゃなぁ〜というところから、その小さな可能性をドンドン広げていくアイディアが最高です。

舞台演劇調の脚本と演技に初めは違和感がありますが、アイディアの素晴らしさに引っ張られて直ぐにそんな事は気にならなくなります。

未来を知ることができる驚き、惑い、興奮、そして不安。登場人物達が抱く感情がどれも無邪気で小市民的なのがいいのです。
特になまじ未来を知ってしまったがために、その未来が示す通りの行動をしなければならないという強迫観念にとらわれ、未来に矛盾を生じさせることを不安がる様は個人的にとても共感できました。登場人物と感情が一致した事によって、このとんでもなく荒唐無稽な作り話にもすんなりノれました。

本作はとてもスケールの小さな物語ですが、だからこそとても気軽に自分ならドロステレビで何をするだろうか?主人公は最後あんな事をしたが、その後彼らの世界はどうなったんだろう?違う行動だったらどうなっただろう?と物語の可能性をアレコレ夢想する楽しみを与えてくれます。そしてそこには確かに藤子・F・不二雄の「SF(少し不思議)」が内包されているのです。

自分はこの様に作品の中に何かの影響(ルーツ)を発見するのが好きです。(この作品はあからさまに表明しているので「発見」は大袈裟ですが)
「元ネタ」という言葉を何かを軽んじるために用いる時もあるかもしれませんが、この作品が藤子・F・不二雄から影響された様に、藤子・F・不二雄にも、影響を受けた手塚治虫という師がおり、その手塚治虫にも影響を受けた作品があるわけで、それこそドロステ効果の様に何世代にも渡り受け継がれてきたものの存在を感じるのが好きです。

そしてこの作品を通して藤子・F・不二雄イズムが今もなお生きているのだと感じることができて嬉しいのです。

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モアイ

4.0真相はどうでも

2024年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

知的

難しい

 1階のカフェの店長カトウが2階の自室でギターを弾こうとすると、TVにカフェにいる自分が映り、2分後の自分だという。カトウのTVと、カフェのTVは2分差の過去と未来を映していた。2分後の未来を知ることができるなら、それぞれを向かい合わせにしたらもっと未来を知ることが。カフェの店員、常連、隣人の理容師、そしてヤクザも巻き込まれ。
 ドレステは、ドロステ効果から。ドロステココアパウダーという商品が由来。そのパッケージに、さらに小さいパッケージが描かれ、それにはもっと小さいパッケージが、というあれです。
 未来を知ったものの、だんだんそうしなければという義務感が生じていくのが楽しいです。そして綿密に構成され、さらに長回し風に仕上げた演出に驚きました。どうしてそんなことになったのかという、真相がどうでもよくなる面白さでした。

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sironabe