【5月5日は、おもちゃの日】「トイ・ストーリー」短編7作品&“原点”「ティン・トイ」紹介 サクッと視聴で見応え十分!
2023年5月5日 10:00
「こどもの日」として広く知られる本日5月5日は、日本玩具協会と東京玩具人形問屋協同組合によって制定された「おもちゃの日」でもあります。おもちゃを描いた映画といえば、誰もが思い浮かべるのが「トイ・ストーリー」。現在までに長編4作品が製作され、2023年2月にはシリーズ第5弾の製作が決定し、ファンの注目を浴びています。
そして「トイ・ストーリー」といえば、これまで数多くの短編も製作されています。「もしも、私たちが見ていないところで、大好きなおもちゃが動いていたら……」。そんな夢あふれる作品のエッセンスが凝縮され、サクッと視聴できて、見応えも十分。人気キャラクターの知られざる一面を深掘りしているのも、短編ならではです。この記事ではディズニープラスで鑑賞できる、短編7作品と、「トイ・ストーリー」の“原点”ともいわれる伝説の短編「ティン・トイ」も紹介します。
おもちゃの持ち主・ボニーが家族とハワイ旅行に行くことになった冬休み。ウッディやバズらおもちゃたちは、自宅で1週間リラックスできると大はしゃぎ。一方、バービーとケンは、ハワイに連れて行ってもらおうと、ボニーの通学リュックにこっそり忍び込んでいましたが、ボニーはリュックを家に置いていってしまいます。夕陽の見えるビーチで、バービーとのファーストキスを計画していたため、ショックを受けるケン。そこでウッディは、仲間たちと協力し、ふたりにハワイ旅行を疑似体験してもらうことに。創意工夫でハワイの風景やアクティビティを再現するおもちゃたちの奮闘と、それらを無邪気に楽しむバービー&ケンの姿が印象的です。
ボニーと一緒に、ファーストフード店にやって来たバズ。しかし、キッズセットのおまけとしてレジに展示されていた“ニセもの”バズが悪知恵を働かせ、バズと入れ替り、ボニーの家にまんまとたどり着いてしまいます。厚かましい態度のニセものに、ウッディたちはうんざり顔。一方、店に置き去りになったバズは、脱出を試みますが、店の片隅で開かれていた「捨てられたミールトイの会」に遭遇し、心理療法セラピーを受けているおもちゃたちに引き留められてしまいます。果たしてバズは、仲間が待つ家に無事戻ることができるのか? 子どもたちの手を離れ、忘れられてしまったおもちゃたちの悲喜こもごもが描かれた「トイ・ストーリー」らしい短編です。
仲間のおもちゃたちのシャボン玉遊びを邪魔してしまった恐竜のレックスは、ミスター・ポテトヘッドに“お邪魔虫”とイヤミを言われてしまいます。しかし、ボニーに連れられやって来たお風呂場で、立場は一変。意外な才能を発揮し、初めて出会ったおもちゃたちを盛り上げると、音と光に包まれた大騒ぎのバブルパーティを演出する“お風呂の王様”に変身するのです。ボルテージが上がるにつれて、バスタブのお湯もあふれ出しそうになり……。便座カバーが「モンスターズ・インク」のサリー柄だったり、キャプテン・ジップ(ボニーのリュックのジッパーに付いたキーホルダー)が一瞬登場したりと、ピクサー作品ならではのイースターエッグも。
ボニーの祖母の家へ向かう車のトランクのなかで、ホラー映画を見ていたウッディたちは、道中で車がパンクすると、一晩をモーテルで過ごすことに。ボニーとママが寝静まると、ミスター・ポテトヘッドが出かけていき、トリクシーとプリックルパンツも後を追います。見かねたウッディ、バズ、そしてカウガールのジェシーは、仲間を連れ戻そうとしますが、ひとり、またひとりと何者かにさらわれてしまい……。本作の主人公であるジェシーが、勇気を振り絞りながら、箱に閉じ込められていた過去のトラウマと向き合うストーリーが秀逸。予想外の展開、失踪事件のまさかの真犯人、そしてプリックルパンツによる「ホラー映画講座」も映画ファン必見です。
クリスマスシーズンに、ウッディやバズ、レックスやトリクシーは、ボニーに連れられて、友だちのメイソンの家に遊びに行きました。メイソンの部屋は、たくさんのおもちゃであふれており、ウッディたちは部屋の片隅に広がる、バトロポリスと呼ばれる“恐竜ワールド”に迷い込みます。恐竜の戦闘民族バトルサウルスたちに支配された世界で、ウッディたちは彼らの戦いに巻き込まれ、大ピンチに。一方、トリクシーだけは、戦闘用の装備を身に着けて大はしゃぎ! 果たして、無事に脱出できるのか? 自分が恐竜の戦士だと信じ込むおもちゃが、自分の正体に気付き戸惑うシーンは、シリーズ第1弾「トイ・ストーリー」のバスを思い出させます。
かつてのウッディたちの仲間だった、磁器製の美しい羊飼い人形のボー・ピープ。「トイ・ストーリー3」には登場せず、「トイ・ストーリー4」で19年ぶりに映画に再登場した彼女は、いまや持ち主のいない、自由でたくましい女性になっていました。ウッディと離ればなれにあった後、ボーは一体、どんな冒険を味わったのでしょう? 空白の時間が明らかになる本作には、想像もつかない波乱万丈のいきさつが描かれています。ギャビー・ギャビーや手下のベンソンをかわし、セキュリティが厳重なアンティークショップから脱出するスリリングな展開も必見。ちなみに、本作でウッディの声優を務めているのは、トム・ハンクスの弟で俳優のジム・ハンクスです。
「トイ・ストーリー4」で初登場したフォーキーは、ボニーが先割れスプーンで作ったおもちゃ。自分のことを“ゴミ”だと思いこんでいて、目を離すと、すぐにゴミ箱に入りたがります。そんな彼が「時間とは」「愛とは」「友だちとは」「読むとは」「コンピューターとは」など、壮大な質問から身近な疑問まで、10のトピックを仲間たちに問いかけていきます。「お金って何?」と質問された貯金箱のハムが、アメリカ合衆国のお金について教えようとしたり、「時間って何?」の問いにレックスが、恐竜のいた時代を例に挙げて時間の概念を説明したりと、おなじみのキャラクターの素顔や考え方を知ることができるユニークな短編です。
ピクサー社が1988年に手がけ、後の大ヒット作「トイ・ストーリー」の原型とも言われる短編で、第61回アカデミー賞短編アニメ賞を受賞しました。主人公は、アコーディオンを持ち、背中にはドラムとシンバルを背負ったブリキ製の楽隊人形・ティニー。よだれを垂らした赤ちゃんが、ほかのおもちゃたちを粗雑に扱う様子を見て慌てて逃げ出しますが、動くたび楽しげな音を出してしまうため、赤ちゃんに追いかけられてしまいます。ちなみに、ティニーはもともと「トイ・ストーリー」に主役クラスで出演する予定でした。「トイ・ストーリー4」に登場した際に、ウッディを不機嫌な表情で見つめるのは、過去に主役の座を奪われたからかもしれません。
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