“怒り”“恐怖”“不思議”“怪奇”を堪能する「世界の奇妙な映画セレクション」
2023年4月25日 16:00
映画配信サービスの「JAIHO(ジャイホー)」と、映画.comが手がけるオンライン上の映画館「シネマ映画.com」とのコラボレーション企画「JAIHOセレクションvol.2」が、5月12日から6月11日まで開催される。
JAIHOとシネマ映画.comのコラボ企画は、昨年開催の「インド映画フェスティバル」、「JAIHOセレクションvol.1」を経て、今回が3回目となる。vol.2では、「世界の奇妙な映画セレクション」と題し、各国の一風変わった“怒り”“恐怖”“不思議”“怪奇”を堪能できる5作品を選定した。
作品ラインナップには、「ドンバス」(2018)で第71回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門最優秀監督賞を受賞した、ウクライナ出身の鬼才セルゲイ・ロズニツァ監督による、ロシアの全体主義国家の腐敗と不条理に翻弄される女性の怒りを描いた「ジェントル・クリーチャー」(2017)や、ヨーロッパの桃源郷と呼ばれる美しい国ジョージアで突如として起こった「エホバの証人」の教会放火事件をきっかけに、過酷な運命をたどる女性の恐怖を描いた「BEGINNING ビギニング 」(2020)を含む、日常では味わえない、常識では考えられない“選りすぐりの奇妙な映画”5作品を配信する。
なお、作品の購入者には特典として、海外版ポスターの待ち受け画像を全5作品分プレゼント。鑑賞料金は作品各440円(税込)、詳細はシネマ映画.com特設ページ(https://cinema.eiga.com/jaihoselection_wonder/)で告知する。
ドストエフスキーの短編「やさしい女」(1876)にインスパイアされ、全体主義国家の腐敗や不条理に翻弄される女性ヒューマンドラマ。説明を廃した緊張感のあふれるストーリー展開に、観客は主人公と一緒になって言いようのない怒りを味わう事になる。
「サスペリア」(2018)のルカ・グァダーニノ監督が「これはある種の啓示だ」と大絶賛したヨーロッパの桃源郷と呼ばれるジョージアを舞台にした作品。衝撃的な長回しと深淵なテーマの追求に震える傑作。
ミャンマーからのロヒンギャ難民問題を描いた寓話的ヒューマンドラマ。タイトルの「マンタレイ」は、本編にも象徴的に登場する巨大なエイの仲間でマンタとも呼ばれるオニイトマキエイのこと。気づかないうちにいつの間にか主人公の日常を侵食していく不思議な男の存在に注目。
カリスマ的インフルエンサーが抱える葛藤や孤独に満ちた3日間を描き出す、スウェーデンの俊英監督による心理ドラマ。SNSに居場所を求めるあまり、自分らしさを見失い振る舞いがおかしくなっていく女性の姿を描く。
19世紀末のあるクリスマスイブ。ヨーロッパのある領主の館を舞台に集まった、貴族や将軍夫婦たちのパーティ。貴族同士の価値観、文化、宗教に関する会話の端々から垣間見るマウントの取り合い。201分にわたる緻密な会話劇、体感した事の無い台詞と情報量に脳が刺激される。
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ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
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