「天国大魔境」「SYNDUALITY Noir」「東リベ」聖夜決戦編など話題作続々! 「AnimeJapan 2023」ディズニープラス作品のイベントレポート
2023年3月27日 17:00
ディズニープラスが、3月25日~26日に東京ビッグサイトで行われたアニメイベント「AnimeJapan 2023」に初出展。1日目は、「ディズニーっコらぢお出張版 in AnimeJapan 2023」を実施し、「異修羅」「ワンダーハッチ 空飛ぶ竜の島」「天国大魔境」のスペシャルステージを開催。続く2日目は、「ディズニープラス アニメラインナップステージ」と称して、「SYNDUALITY Noir」「はたらく魔王さま!!」「『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編」などが紹介され、人気声優陣が集結した。
「異修羅」のステージでは、内田夕夜、汐谷文康がMCを務め、キャストの梶裕貴と上田麗奈、数々のディズニー作品で声優を務めてきた三ツ矢雄二と森川智之が登壇した。同作は、地平の全てを恐怖させた魔王が、何者かによって打ち倒された世界を舞台に、あらゆる力の頂点を極めた“修羅”たちが、最後に残るただひとりの真の“勇者”を決めるため、さらなる戦いを繰り広げるバトルファンタジーだ。
“柳の剣のソウジロウ”役の梶は、「彼は何を差し置いても戦うのが大好きな性格で、ユノとの出会いを経て、大きな戦いに巻き込まれていくので、是非注目していただきたいです」といい、“遠い鉤爪のユノ”役の上田は、「強者が揃うなかでユノは最弱な存在なのですが、ファンの皆様はユノと同じ目線で楽しんでもらえると嬉しいです」とコメントを寄せた。“修羅”たちが登場する物語にちなみ、「極めてみたい能力はありますか?」と問われた上田は、「動物と話せる能力を極めたいです。猫と暮らしているので、毎日楽しくなるなと」と、笑顔で回答した。
ディズニーアニメにも話が及び、三ツ矢は「『トイ・ストーリー』シリーズは仕事で初めて泣いた作品です。大人も子どもも楽しめるので是非見てくださいね」と語る。森川は、「やはり『ズートピア』がイチオシですね。7年ぶりに『ズートピア』の新作が発表されたので是非注目していただきたいです」といい、最後に「俺のこと好きなんだろ?」とニックの声を披露し、ファンは熱気に包まれた。
「ワンダーハッチ 空飛ぶ竜の島」のイベントでは、諏訪部順一がMCを務め、キャストの津田健次郎と武内駿輔が、三ツ矢とともに登場。日本発の完全オリジナル冒険ファンタジー「ワンダーハッチ」は、実写で描かれる「私たちが住む現実世界」と、アニメで描かれる「ドラゴンが棲む異世界」というふたつの世界を舞台に、物語が紡がれる。
ドラゴンと心を通わせるドラゴンライダーの少年・タイム(CV:奥平大兼)を脅かす最恐ドラゴンライダー・ジャイロ役の津田は、「実写とアニメーションの融合作品はいままでもありましたが、いまは更にテクノロジーが発達しているのでとてもワクワクしました」と熱弁。タイムの相棒ドラゴン・ガフィン役の武内は、自身の役どころについて、「非常に心優しいドラゴンだが、激昂するときは野性味が溢れる。セリフをしゃべらず鳴き声だけでドラゴンの声を演じるのは初めて挑戦する事なので楽しみ。人の心を失わないように一生懸命に演じたい」と、会場の笑いを誘った。
トークは、「アニメーションの世界に入れるならどんな世界がいいか」というトピックへ。津田は「超能力を使える登場人物になり、自力で飛んだり手からビームを出したい。普段は世界を滅ぼす役を演じることが多いのでたまには世界を救ってみたい。どうせならリアルよりでは無く、フィクション性の強い作品で世界を救わせてください」と、無邪気にアピール。対する武内は「マーベルヒーローがいる世界に行きたい。特に昔から『ヴェノム』が好きなので、ヴェノムのような知らない生命体と意思疎通しながら自分も融合することは現実ではできないので。裏で暗躍しながら心の自我と戦うキャラクターになりたい」といい、「もしふたりが同じ世界にいたら戦うことになるのでは?」と、大きな盛り上がりを見せた。
「天国大魔境」のコーナーでは、再び諏訪部がMCを務め、キャストの千本木彩花、福圓美里、武内駿輔、松岡美里が登場した。未曾有の大災害で廃墟と化し、“人食い(ヒルコ)”と呼ばれる異形の化け物が巣食う2039年の日本と、子どもたちが暮らし、日々豊かで穏やかな時間が流れる、壁に囲まれた美しい世界という、ふたつの場所を舞台に、物語が展開する。
2039年の東京に生きるキルコ役の千本木は、「彼女は東京・中野で便利屋をやっているので結構サバイバル能力が高いんです。一緒に旅をするマルという男の子を“天国”と呼ばれる場所に連れていくために、護衛をしながら敵と戦ったりもしますし、主人公のような立ち位置のキャラクターなので、是非みなさん覚えていってください!」と解説。壁に囲まれた世界にいるミミヒメを演じる福圓は、「本作はふたつの世界が並行して描かれていて、私が演じるミミヒメはキルコたちとは違って、管理された施設で暮らしているんです。ミミヒメは未来のことが少しみえる能力をもっているので重要なキャラクターです」と語った。
ミミヒメと同じ世界にいるシロ役の武内は、「僕が演じるシロは機械工作が得意な内気な少年です。施設の子どもたちはいつどこで生まれたか、そして親の存在も明確ではないので愛情を知らない環境で育ったのですが、そんななかでシロはミミヒメのことがちょっと気になっているんです。ただの恋愛ともいえない、気持ちの葛藤も見どころです」と、演じるキャラクターの心情にも触れた。アンズ役の松岡が、「彼女も施設で暮らしてる子どものひとりなんですが、踊りが得意で、子どもたちのなかでは学級委員長のような、ちょっと大人っぽい役なんです」と紹介すると、登壇陣からは「そう聞くと結構イケイケなキャラクターかも!?」「でも施設の子どもたちって、ちょっと不思議なくらいヒエラルキーがないんだよね」と声が上がった。
ラインナップステージには、MCの青木源太と、スペシャルサポーターの岩井勇気(「ハライチ」)が登壇。“アニメ好き芸人”岩井は、「毎晩アニメを見ながら寝落ちしています。面白い作品を見逃すのが嫌なので、毎クール40~50作品は見てますね!」と、その熱量を垣間見せた。注目作が次々と紹介されるなか、岩井が気になる作品に挙げたのは、手塚治虫氏の名作漫画「火の鳥」を、STUDIO4℃がアニメ化する「PHOENIX:EDEN17」。岩井は、「製作陣の技術がたっぷり伝わる映像ですね! 日本だけでなく、世界に向けて製作しているのが伝わりました」と、期待を寄せる。7作品ものラインナップに喜びを隠せない岩井に、青木から「岩井さんの睡眠時間がどんどん無くなってしまいますね」とツッコミが入ったが、「構いません。アニメが全部見られないなら寝ないと決めているので」と、頼もしい言葉で、会場を盛り上げていた。
「SYNDUALTY Noir」のコーナーでは、キャストの大塚剛央(カナタ役)、古賀葵(ノワール役)が登場。浴びれば死に至る猛毒「ブルーシスト」の雨が降り注いだ大災禍「新月の涙」から100年以上の時を経て、荒廃した世界に点在する集落「ネスト」で力強く生きる人類と、人類双対思考型AI搭載ヒューマノイド「メイガス」の姿が描かれる。最新映像も披露され、岩井は「絵が綺麗ですね! ロボットもカッコいいですし、アニメーションも見ごたえがあるのではないでしょうか」と大興奮。作品の魅力を、大塚は「ロボットの活躍ももちろんですが、シリアスかつコミカルな描写もあり、そのバランスが絶妙なので是非注目してください」と語る。
自身の役どころについて、大塚は「カナタはまっすぐで心優しい青年ですが、どこか少年の心を持っていて、とても元気をもらえるキャラクターですね」、古賀は「ノワールは過去の記憶がない子で、感情の揺れ動きが無く、謎に包まれた子です」と紐解いた。
続く「はたらく魔王さま!!」のトークパートには、キャストの逢坂良太(真奥貞夫役)、日笠陽子(遊佐恵美役)、小野友樹(芦屋四郎役)らが参加した。同作は、勇者に敗れ、異世界から東京にやってきた魔王サタンが、六畳一間のアパートで生活する姿を描く庶民派ファンタジー。第1期から約8年ぶりとなる第2期が決定した際の思いを、逢坂は以下のように語る。
逢坂「本当に信じられない気持ちでした。第1期の撮影当時、現場の仲がとても良かったので『いつか続編やりたいね』とみんなで話をしていて。サプライズのように第2期が決定して、すごい嬉しかったんですが、我々は歳を重ねて色々経験していて、でもキャラクターたちの歳は第1期の頃のままなので、当時の感覚でできるのかなと心配でした。それでもアフレコが始まったらすぐにあの頃の感覚を取り戻せたので良かったです」
アフレコの裏話を聞かれた逢坂は、「第1期の雰囲気も取り入れたいと思いましたが、我々が積み上げてきた経験を取り入れないのは勿体ないと思ったので、いまある自分を出していこうという気持ちが大きかったです。あと改めて第1期を見ると『声若いな!』って思いますね(笑)」と胸中を吐露する。日笠は、「第1期の頃は声が若かったから、それをイメージしてちょっと若めに声を出してみたんですが、逆にディレクターさんから『ちょっと可愛すぎる』と言われ、『そうなんですよ~可愛くなっちゃってすみません~(笑)』ということもあったりしました」と述懐。小野は「演じていて、第1期の頃より色んな表現を足しているので大丈夫かなと不安でしたが、特にNGがなかったので『今の小野で演じてほしい』という製作からのメッセージだと思い、ギャグの屋台骨として頑張りながら芦屋を演じました」と語った。
「『東京リベンジャーズ』聖夜決戦編」のイベントには、キャストの新祐樹(花垣武道役)、狩野翔(松野千冬役)、畠中祐(柴八戒役)が姿を見せた。どん底の人生を送るタケミチが、人生唯一の恋人・橘日向の命を救うため、タイムリープを繰り返し、未来を変えようと奮闘する。
自身の役どころについて、新は「元々は駄目フリーターで堕落した生活を送っていたが、中学時代にタイムリープし世界を変えるために頑張る泥臭いキャラクター。色々なキャラクターと影響しあい成長していく。自分と重なる部分は目上の人にへこへこする部分(笑)、それと人間臭い素直な所が重なるかな」と、笑い交じりに語る。狩野は「聖夜決戦編を経て、タケミっちと本当の相棒になる。人を信じられる芯の強さを持った知的でかっこいい男。知的でかっこいい男をほとんど役作りせず自分らしく演じています(笑)!」とジョークを飛ばし、畠中は「二番隊副隊長で、隊長の三ツ矢を支えるキャラクター。八戒は“柴家”ならではの色々な問題を抱えているが、それは本編を見て欲しい」と期待をあおった。
見どころを問われた新は、「タケミっちが今回の聖夜決戦編では特に超絶かっこいい。タケミっちの男気が大注目のポイント。アフレコ現場でも胸に来る瞬間がタケミっちのセリフでたくさんあった」とアピールした。続いて、それぞれのキャラクターの名シーン内の一部セリフを消した状態で映像を流し、来場者と視聴者が4択から当てる「『東リべ』セリフクイズ」も実施。正解発表では、実際にキャストが生ゼリフを披露し、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
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