サラ・ポーリー、賞レースにヒントを得た新作を準備
2023年3月24日 22:30
「ウーマン・トーキング 私たちの選択」で第95回アカデミー賞脚色賞を受賞したサラ・ポーリーが、賞レースにヒントを得た新作を準備していることがわかった。
ポーリーは監督、脚本を務めた「ウーマン・トーキング」が昨秋からナショナル・ボード・オブ・レビュー賞、クリティックス・チョイス・アワードなどさまざまな映画賞で受賞、ノミネートを獲得してきた。アカデミー賞授賞式当日、米Deadlineのインタビューに応じたポーリーは、「賞レースでの体験をもとにした企画を準備しています。冗談じゃなくほんとに」と新作ついて明かし、「みんなの名前、連絡先はわかっています。そのうちわたしから連絡するので待っていてください」と、メディアや映画製作者、クリエイターたちに向けてメッセージを送った。
ノミネートされた他作品の候補者たちと交流するうちに、図らずもワークショップのように企画が練られていったとのこと。ポーリーは「今回の賞レースで関わった映画関係者、脚本家たちとは直接コンタクトできます。彼らが経験したことをひと晩中いろいろメールで教えてくれて、意図していなかった脚本会議のようになり、すごく楽しかったです」と語っている。
子役出身のポーリーは、長編初監督作「アウェイ・フロム・ハー 君を想う」(2006)でアカデミー賞脚色賞に初ノミネート。「テイク・ディス・ワルツ」(11)、ドキュメンタリー「物語る私たち」(12)などを監督し、長編第4作「ウーマン・トーキング 私たちの選択」(22)で初のオスカー受賞に輝いた。女性たちがレイプ事件の裏にあった真実を知る、2005年~09年にボリビアで起きた実際の事件をもとにした本作は、ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショー、フランシス・マクドーマンドが共演しており6月2日から日本公開。