菊地凛子×熊切和嘉監督「658km、陽子の旅」特報公開! 「バベル」イニャリトゥ監督らのコメントも
2023年3月17日 11:00

菊地凛子と熊切和嘉監督と22年ぶりの再タッグを果たす映画「658km、陽子の旅」の公開日が7月28日に決定し、特報映像が披露された。あわせて、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督(「バベル」「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」)とイザベル・コイシェ監督(「死ぬまでにしたい10のこと」「ナイト・トーキョー・デイ」)のコメントも到着した。
本作は「嘘を愛する女」「哀愁しんでれら」などの話題作を輩出する映画オリジナル企画コンテスト「TSUTAYA CREATORS’PROGRAM(TCP)」の関連作品。2019年に開催されたTCP2019脚本部門の審査員特別賞を受賞しており、熊切監督が同企画に参加。原案脚本の受賞者である室井孝介とストーリーをさらに深め、家族、友人、希望すべてを諦めていた“陽子”の人生が再び動き出すロードムービーを完成させた。
父の訃報を受け東京から青森県弘前市の実家までヒッチハイクをすることになった陽子(菊地)。東京、福島、宮城、岩手、弘前をたどる旅の中で出会う人々とのトラブルやあたたかい交流を通して、後悔を抱え孤立した心を癒していく一夜のロードムービーとなっている。
特報は、長く続く海岸沿いの道を、ひたすら歩みを進めていく主人公・陽子の姿を活写。熊切監督作「私の男」に続き音楽を担当するジム・オルークの曲が心情を表すように響くなか、波の荒い海を見つめ、砂浜に横たわり空を見つめるシーンが映し出されている。なお、映像には「彼女が過去と対峙する姿に、悲しく胸を締め付けられた」(イニャリトゥ監督)、「この映画は孤独と敗北を描いた、力強い物語だ」(コイシェ監督)というコメントも挿入されている。
「658km、陽子の旅」は、7月28日から渋谷ユーロスペース、テアトル新宿他全国順次公開。イニャリトゥ監督、コイシ監督のコメント全文は以下の通り。
彼女が過去と対峙する姿に、悲しく胸を締め付けられた。彼女の苦痛や悲しみは、観客の心を突き刺し、目が離せなくなる。熊切和嘉は、主人公の痛みや雰囲気を探求し、見事に描き出し、素晴らしい仕事を成し遂げた。
この映画は孤独と敗北を描いた、力強い物語だ。人生の岐路に立つ孤独な女性を映し出し、観客の心を確実に揺さぶるだろう。
(C)2022「658km、陽子の旅」製作委員会
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