ジョン・ウィリアムズが引退撤回? 「インディ・ジョーンズ5」音楽は1時間半あまりに
2023年3月1日 11:00

2月8日に91歳の誕生日を迎えた映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズが、今後も映画音楽を手がけていく可能性を米バラエティの取材で示唆した。
ウィリアムズといえば、「ジョーズ」「未知との遭遇」「インディ・ジョーンズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」「シンドラーのリスト」などスピルバーグ監督作の大半を手がける一方で、「スター・ウォーズ」や「ホーム・アローン」「ハリー・ポッター」など映画史に残る作品の作曲も担当してきた。
アカデミー賞5冠、ノミネート回数は実に53回で、アカデミー賞史上ではウォルト・ディズニーに次いで2番目にあたる。スピルバーグ監督の最新作「フェイブルマンズ」を手がけているほか、今夏公開の人気シリーズの第5弾「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」(ジェームズ・マンゴールド監督)で引退すると昨年宣言している。
「インディ・ジョーンズ 運命のダイヤル」のレコーディングは既に終えており、この作品のために作曲したのは「1時間半か、もっとかもしれない」とウィリアムズは言う。「かなり満足しています。新しい素材もたくさんあるんです。フィービー・ウォーラー・ブリッジという素晴らしい女優のために書いたテーマもあります」
マンゴールド監督との相性は良かったようで、「彼はとても難しい種類の映画を、とても上手に仕上げてくれました」と絶賛している。
映画音楽は、本当に「インディ・ジョーンズ 運命のダイヤル」で終わりなのだろうか?
「発言をしたときは本気だったかもしれません。でも、どんなことでもはっきりとノーと言うべきではありません。もしスティーブンや他の監督が新しい企画を話してきて、私が電話を投げ出して、ピアノに向かい、メロディが溢れ出てくるような感動的なものがあったら……、そしてそれを実現するために必要なエネルギーがあったら……、その状況は排除したくありません」
一方で、ウィリアムズは世界中の主要なオーケストラを指揮し続けている。その理由を、「私にとって、このような場で自分の音楽を演奏し、それが美しく演奏され、聴衆に評価されることは、生涯で最も名誉なことですから」と説明している。
過去1年半のあいだに、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ミラノ・スカラ座管弦楽団を指揮。今年は、シカゴ交響楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、ロサンゼルス・フィルハーモニック、ボストン・ポップス、さらに、東京と松本での2回の公演が予定されている。
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