ミシェル・ヨー、約40年のキャリア史上“最高にカオス” 人生を変えた「エブエブ」の異色キャラとは
2023年1月4日 10:00
アジアを代表する女優ミシェル・ヨーが、「A24」による最新作「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(略称:エブエブ)で自身初となるゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)にノミネートを果たしている。演じているのは、キャリア史上“最高にカオス”なキャラ。本記事では、初披露となる劇中カットとともに、キャラクターの魅力、撮影秘話を紹介していく。
本作の世界累計興収は1億ドルを突破しており、「A24」史上最大のヒットを記録。ミシェルのほか、「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」「グーニーズ」で当時一世を風びし、今作で20年ぶりのハリウッド復帰を果たしたキー・ホイ・クァンが共演。監督は「スイス・アーミー・マン」のダニエル・シャイナート&ダニエル・クワン(通称「ダニエルズ」)。第80回ゴールデングローブ賞では、作品賞を含む6部門にノミネートされている。
スクリーンデビューから約40年。「007 トゥモロー・ネバー・ダイ」のボンドガールに抜擢されて以来、ハリウッドで活躍してきたレジェンド女優ミシェル・ヨー。本作で演じているのは、どこにでもいそうな平凡な主婦エヴリン。経営するコインランドリーは破産寸前、ボケた頑固な父親に反抗期の娘、頼りにならない夫と、盛りだくさんのトラブルを抱えている。
そんな彼女の前に突如「別の宇宙(ユニバース)から来た」と名乗る夫・ウェイモンド(キー・ホイ・クァン)が現れる。告げられたのは「全宇宙にカオスをもたらす悪を倒せるのは君だけだ」という驚愕の使命。ワケも分からず“マルチバース”にジャンプしたエヴリンは、これまで自分が“諦めた”ことで枝分かれした異次元の人生にリンクし、別の自分が持つ技能にアクセスできる“バース・ジャンプ”というパワーを習得する。
カンフーマスターばりの身体能力、料理人なみの手先の器用さ、オペラ歌手さながらの肺活量――そんな技能を駆使することで、人生ドン底の主婦が新たなヒーローへと覚醒! ミシェルによるキレッキレのカンフーアクションだけでなく、「もしも、あの時、あの選択をしていれば…」と誰にでもある素朴な思いに共感してしまう、これまでにないキャラクターとなっている。
ありとあらゆる異次元の自分を演じきったミシェル。監督のダニエル・クワンは撮影を振り返り、素適なエピソードを明かしている。
「僕たちは皆、金曜日の夜はミシェルが泊まっているホテルの部屋に行った。一晩中、ただ飲みながらおしゃべりをしていた。そんなある晩、ミシェルが『もっと前にこの映画に出演していたら、私のキャリアはどう変わっていたかしら』と言ってくれて、とても感動したよ」
輝かしいキャリアを邁進してきたミシェル自身ですら、「もしも……」と思いを馳せてしまうほどの役どころ。人生を変えることになったエヴリンというキャラクターに期待は高まるばかり。ゴールデングローブ賞の結果にも注目が集まっている。
「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」の製作には「アベンジャーズ エンドゲーム」の“ルッソ兄弟”ことアンソニー&ジョー・ルッソが名を連ねている。3月3日からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。
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