名匠パトリス・ルコントのお気に入り! 「メグレと若い女の死」ティザーポスター披露
2022年12月2日 17:00

「仕立て屋の恋」(1989)、「髪結いの亭主」(90)などで知られるフランスの名匠パトリス・ルコントの最新作「メグレ(原題)」の邦題が、ジョルジュ・シムノンの原作小説と同じ、「メグレと若い女の死」に決定した。あわせてルコント監督のお気に入りだという、シンプルで謎めいたティザーポスターもお披露目。霧が立ち込めるなか、トレードマークのパイプをさり気なく手にしたメグレ警視のシルエットが浮かび上がっている。
ルコント監督が約8年ぶりに製作した本作は、「仕立て屋の恋」の原作者でもあるシムノンの傑作ミステリー小説を原作に紡いだヒューマンミステリー。シムノンの代表作である「メグレ警視」シリーズのなかでも、深い余韻に包まれる読後感からファンにも人気の高い、1954年に発行された小説「メグレと若い女の死」を基にしている。犯人探しのための謎解きだけではなく、身元不明の若い女性の死を中心に、メグレ警視が女性の素性と生涯を探りながら事件の背景に迫っていくさまを、エレガントに描き出す。
(C)2021 CINE-@ F COMME FILM SND SCOPE PICTURES.「メグレ警視」シリーズは、世界中で映像化されており、日本でも「東京メグレ警視」シリーズとして、78年にテレビ朝日系列で放送。同作では愛川欽也さんがメグレに扮したが、ルコント版では、名優ジェラール・ドパルデュー(「シラノ・ド・ベルジュラック」「パリ、ジュテーム」)が演じる。身長180センチ、体重100キロという原作に忠実な姿に、渋みを漂わせる名演が見どころだ。
(C)2021 CINE-@ F COMME FILM SND SCOPE PICTURES.物語の舞台は、53年のパリ。ある日、モンマルトルのバンティミーユ広場で、シルクのイブニングドレスを着た若い女性の刺殺体が発見される。血で真っ赤に染まったドレスには、5カ所もの執拗な刺し傷があった。捜査を依頼されたメグレ警視は、死体を見ただけで複雑な事件になることを予感する。死体のそばに持ち物類は何もなく、目撃者もいない。彼女が誰なのか、どんな女性だったのかを知る人もいない。そんな状況で、若い女性には不釣り合いなほど高級なドレスが、彼女を特定する唯一の手がかりに。メグレ警視は、身元不明の彼女がなぜ殺されなくてはいけなかったのか、彼女はどんな人生を送ってきたのかを探るなかで、事件に異常にのめり込んでいく。
「メグレと若い女の死」は、2023年3月17日から、東京の新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。なお、「フランス映画祭2022」で12月2日に登壇を予定していたルコント監督は、体調不良を理由に来日をキャンセルしている。
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