「ONE PIECE FILM RED」V10! 「呪い返し師 塩子誕生」「七人の秘書 THE MOVIE」など新作5本登場【国内映画ランキング】
2022年10月12日 09:00
10月8日~9日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)が発表された。「ONE PIECE FILM RED」(東映)が、土日2日間で観客動員16万7000人、興行収入2億3000万円をあげ、10週連続で1位の座を守った。10月9日までの累計成績は、動員1208万人、興収167億7600万円を記録している。
2位には、宗教家の大川隆法が製作総指揮と原作を担い、人々を苦しめる“呪い”と対峙するスピリチュアルヒーローの活躍を描いた「呪い返し師 塩子誕生」(日活)が、土日2日間で動員11万5000人、興収1億4200万円で初登場。祝日を含む公開4日間の累計成績は、動員19万4000人、興収2億4000万円となっている。赤羽博が監督を務め、希島凛、福永紗也、鈴木まりやが出演した。
公開4週目の「沈黙のパレード」(東宝)は、土日2日間で動員11万3000人、興収1億6600万円をあげ、3位に。累計成績は、動員174万人、興収24億円に迫っている。4位には、中園ミホによる脚本で人気を博したテレビドラマのその後を描く「七人の秘書 THE MOVIE」(東宝)が、土日2日間で動員9万6000人、興収1億2700万円でランクインした。公開4日間の累計成績は動員18万5000人、興収2億3900万円を記録。人知れず弱き者を救う“影の軍団”として暗躍する秘書たちの前に、新たな巨悪が立ちはだかる。田村直己がメガホンをとり、木村文乃、広瀬アリス、菜々緒らが共演した。
5位は、ユニバーサル・スタジオとドリームワークス・アニメーションによる「バッドガイズ」(東宝東和/ギャガ)。華麗なテクニックで財宝を奪う怪盗集団の活躍をピエール・ペリフェル監督が描き、サム・ロックウェル、マーク・マロン、アンソニー・ラモスがボイスキャストを務めた。日本語吹き替え版には、尾上松也、安田顕、河合郁人らが参加している。
9位と10位には、独立した2作品の世界が絡み合い交差する、乙野四方字氏による小説をもとにしたアニメーション「君を愛したひとりの僕へ」と「僕が愛したすべての君へ」(ともに東映)が初登場。「君愛」はカサヰケンイチ、「僕愛」は松本淳が監督を務め、宮沢氷魚、橋本愛、蒔田彩珠が声優を務めた。
公開20週目を迎えた「トップガン マーヴェリック」(東和ピクチャーズ)は、トップ10圏外となったが、累計では動員817万人に迫り、興収131億円を突破した。
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父親と2人で過ごした夏休みを、20年後、その時の父親と同じ年齢になった娘の視点からつづり、当時は知らなかった父親の新たな一面を見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。 11歳の夏休み、思春期のソフィは、離れて暮らす31歳の父親カラムとともにトルコのひなびたリゾート地にやってきた。まぶしい太陽の下、カラムが入手したビデオカメラを互いに向け合い、2人は親密な時間を過ごす。20年後、当時のカラムと同じ年齢になったソフィは、その時に撮影した懐かしい映像を振り返り、大好きだった父との記憶をよみがえらてゆく。 テレビドラマ「ノーマル・ピープル」でブレイクしたポール・メスカルが愛情深くも繊細な父親カラムを演じ、第95回アカデミー主演男優賞にノミネート。ソフィ役はオーディションで選ばれた新人フランキー・コリオ。監督・脚本はこれが長編デビューとなる、スコットランド出身の新星シャーロット・ウェルズ。
ギリシャ・クレタ島のリゾート地を舞台に、10代の少女たちの友情や恋愛やセックスが絡み合う夏休みをいきいきと描いた青春ドラマ。 タラ、スカイ、エムの親友3人組は卒業旅行の締めくくりとして、パーティが盛んなクレタ島のリゾート地マリアへやって来る。3人の中で自分だけがバージンのタラはこの地で初体験を果たすべく焦りを募らせるが、スカイとエムはお節介な混乱を招いてばかり。バーやナイトクラブが立ち並ぶ雑踏を、酒に酔ってひとりさまようタラ。やがて彼女はホテルの隣室の青年たちと出会い、思い出に残る夏の日々への期待を抱くが……。 主人公タラ役に、ドラマ「ヴァンパイア・アカデミー」のミア・マッケンナ=ブルース。「SCRAPPER スクラッパー」などの作品で撮影監督として活躍してきたモリー・マニング・ウォーカーが長編初監督・脚本を手がけ、2023年・第76回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリをはじめ世界各地の映画祭で高く評価された。
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文豪・田山花袋が明治40年に発表した代表作で、日本の私小説の出発点とも言われる「蒲団」を原案に描いた人間ドラマ。物語の舞台を明治から現代の令和に、主人公を小説家から脚本家に置き換えて映画化した。 仕事への情熱を失い、妻のまどかとの関係も冷え切っていた脚本家の竹中時雄は、彼の作品のファンで脚本家を目指しているという若い女性・横山芳美に弟子入りを懇願され、彼女と師弟関係を結ぶ。一緒に仕事をするうちに芳美に物書きとしてのセンスを認め、同時に彼女に対して恋愛感情を抱くようになる時雄。芳美とともにいることで自身も納得する文章が書けるようになり、公私ともに充実していくが、芳美の恋人が上京してくるという話を聞き、嫉妬心と焦燥感に駆られる。 監督は「テイクオーバーゾーン」の山嵜晋平、脚本は「戦争と一人の女」「花腐し」などで共同脚本を手がけた中野太。主人公の時雄役を斉藤陽一郎が務め、芳子役は「ベイビーわるきゅーれ」の秋谷百音、まどか役は片岡礼子がそれぞれ演じた。