第35回東京国際映画祭、野上照代氏に特別功労賞
2022年10月12日 14:00

東京国際映画祭が、長年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい人々へ贈る「特別功労賞」を野上照代氏に授与すると発表した。
野上氏は、1950年、黒澤明監督の「羅生門」にスクリプターとして参加。その後、「生きる」以降の全黒澤映画に記録・編集・制作助手として参加している。そのほか、小泉堯史監督「雨あがる」(00)、「阿弥陀堂だより」(02)では監督補を担当。84年、自らの少女時代を描いた「父へのレクィエム」が読売ヒューマンドキュメンタリーの優秀賞を受賞。08年には、同作品を「母べえ」として山田洋次監督が映画化した。「完本 天気待ち」 (草思社文庫)、「とっておき映画の話 蜥蜴の尻っぽ」(文藝春秋)などの著作も刊行されている。
今年の東京国際映画祭では黒澤明賞が復活し、野上氏の長年に渡る映画界への貢献を評価して、特別功労賞の授与を決定した。授賞式は11月2日のクロージングセレモニーで開催予定。第35回東京国際映画祭は10月24日~11月2日、日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催。
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取材 海外映画祭