ワインスタインの性的暴行事件をスクープした記者たちの実話「SHE SAID」23年1月13日公開 主演はキャリー・マリガン&ゾーイ・カザン
2022年10月5日 08:00
ハーベイ・ワインスタインによる性的暴行事件を告発したニューヨーク・タイムズ紙の記者たちの実話を描き、早くもアカデミー賞候補作品としても注目を集める「SHE SAID(原題)」が、「SHE SAID シー・セッド その名を暴け」の邦題で2023年1月13日より全国公開される。
本作は、世界中で社会現象となった性犯罪告発運動=#MeToo運動を爆発させ、社会を動かした記者と女性たちの実話をもとに、真実を追求したジャーナリストの物語を描く。17年10月5日、ニューヨーク・タイムズ紙の記者、ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターが報道したスクープ記事は世界に衝撃を与えた。ハリウッドで“神”とも呼ばれたワインスタインの何十年にもわたる性的暴行事件を告発したその記事は、映画業界や国を超えて世界中の性犯罪、セクシャルハラスメントの被害の声を促した。
その記事は翌年ピューリッツァー賞を受賞し、やがて映画の原作となった「その名を暴け #MeTooに火をつけたジャーナリストたちの闘い」(新潮社)はベストセラーとなった。調査報道の影響力を世に知らしめた同書は、誹謗中傷を浴び、取材対象者から拒否されながらも真実を追い求めた記者と編集者の姿を詳細に描き、犯行を続ける捕食者を阻止するために名乗り出たワインスタインの被害にあったサバイバーたちと目撃者の勇気を浮き彫りにしている。
2人の女性記者に扮するのは、「プロミシング・ヤング・ウーマン」のキャリー・マリガンと「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」のゾーイ・カザン。共演には、パトリシア・クラークソン、アンドレ・ブラウアー、ジェニファー・イーリー、サマンサ・モートンが顔を揃える。アカデミー賞外国語映画賞に輝いた「イーダ」のレベッカ・レンキェビチが脚色、Netflixドラマ「アンオーソドックス」のマリア・シュラーダーが監督を務めた。
製作総指揮はブラッド・ピットが手掛け、プランBとアンナプルナが製作を担当。ピットはワインスタインの被害にあった女優の一人、グウィネス・パルトロウの元恋人としても知られ、過去にワインスタインに忠告したことを明かしている。
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