二宮和也主演「ラーゲリより愛を込めて」新予告 松坂桃李、中島健人ら捕虜たちが立ち上がる
2022年10月4日 05:00
二宮和也が主演を務める「ラーゲリより愛を込めて」の最新予告編(https://youtu.be/jcS7-PFS0cc)が公開された。ロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」による主題歌「Soranji」の音源が初披露された映像には、シベリアの強制収容所(ラーゲリ)に不当に抑留され、病魔に侵されながらも、生きる希望を唱え続けた山本幡男(二宮)と、彼の願いを叶えようと立ち上がる捕虜たちがおさめられている。
本作は、瀬々敬久監督(「64 ロクヨン」2部作、「糸」)が、辺見じゅん氏の「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」(文春文庫刊)を映画化するもの。第二次世界大戦終了後の1945年、60万人を超える日本人が、零下40度のシベリアにあるラーゲリで捕虜となった。わずかな食料での過酷な労働が続く日々に誰もが絶望するなか、ただひとり、生きることへの希望を捨てなかった山本幡男という男がいた。劣悪な環境で、栄養失調で死に逝く者や自ら命を絶つ者が相次ぎ、日本人捕虜同士の諍いも絶えないなか、幡男は仲間思いの行動とその力強い信念で、多くの抑留者たちの心に希望の火を灯した。
北川景子が山本の帰国を信じ、待ち続ける妻・モジミを演じる。山本と同じく抑留者となった男たちを、松坂桃李、中島健人、桐谷健太、安田顕らが体現。10月24日に開幕する、第35回東京国際映画祭のオープニング作品に選出された。
予告編では、山本が突如、耳元を押さえ雪のなかに倒れ込む姿が切り取られ、体が病魔に蝕まれていることが明かされる。それでも妻との「必ず、帰る」という約束を胸に、帰国(ダモイ)を信じ、病魔に立ち向かう山本。そんな彼に、仲間たちは突き動かされていく。
誰よりも山本を慕い、こらえきれずに涙をこぼす新谷(中島)。拷問を受ける可能性もあるなかで、山本が適切な治療を受けられるよう、ロシア兵と交渉する原(安田)。当初は最も山本に厳しい態度を示していたが、目に涙を浮べながら、弱る山本を鼓舞する相沢(桐谷)。そして、戦争で心の傷を負い、何事からも目を背けてきた松田(松坂)は、「生きているだけじゃダメなんだ。ただ、生きているだけじゃ。山本さんのように生きるんだ」といい、強い覚悟の表情を見せる。仲間たちの目には、かつての絶望の色はなく、山本のように生きることを諦めない強い光と愛情が宿る。「あなたに会いたい」というモジミの願いで、映像は締めくくられている。
映像の後半では、主題歌「Soranji」の美しく力強い歌詞と、繊細かつ壮大なメロディを味わうことができる。「Mrs. GREEN APPLE」の大森元貴は、「生きる事への探究、深淵に触れるようなただならぬ感覚でなんとか制作することが出来ました。皆様自身が歩んできた人生に、必ずどこかしらでリンクできる、寄り添える作品を作れたのではないかと思っております」と、コメントを寄せた。
「ラーゲリより愛を込めて」は、12月9日に全国東宝系で公開される。「Mrs. GREEN APPLE」の大森のコメント(全文)は、以下の通り。
戦争映画とはただ言い切れず、人との繋がり、愛とは。信じ抜くことの尊さ、難しさを改めて教えてくれた、確認できた。僕にとってそんな映画です。
だからこそ「Soranji」は生きる事への探究、深淵に触れるようなただならぬ感覚でなんとか制作することが出来ました。皆様自身が歩んできた人生に、必ずどこかしらでリンクできる、寄り添える作品を作れたのではないかと思っております。
1人でも多くの方に、この映画が、この曲が届く事を願っています。
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