「僕愛」「君愛」宮沢氷魚、橋本愛、蒔田彩珠の声をおさめた予告完成 主題歌は須田景凪&Saucy Dog
2022年8月5日 10:00
乙野四方字氏の小説を劇場アニメ化する「僕が愛したすべての君へ」(略称「僕愛」)、「君を愛したひとりの僕へ」(略称「君愛」)の主題歌が、それぞれ須田景凪の「雲を恋う」(読み方:くもをこう)と、3ピースロックバンド、Saucy Dogの「紫苑」に決定。あわせて楽曲と、声優を務めた宮沢氷魚、橋本愛、蒔田彩珠の声をおさめた予告編(「僕愛」https://youtu.be/tQD-PlP9_gY)(「君愛」https://youtu.be/swt-hjVak7o)がお披露目された。
原作は、2016年6月に刊行され、累計発行部数31万部を突破した「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」(ハヤカワ文庫刊)。舞台は、人々が並行世界を行き来していることが実証された世界。同じ名前を持つふたりの少年が、それぞれの世界でひとりの少女と恋に落ちるラブストーリーを紡ぐ。映画版には、「僕愛」から見ると“ちょっと切ないラブストーリー”、「君愛」から見ると“幸せなラブストーリー”となるという、見る順番によって結末が変わる、斬新な設定が隠されている。
松本淳監督、タツノコプロ内の新スタジオレーベル「BAKKEN RECORD」が制作した「僕愛」の主人公は、両親が離婚し、母と暮らす高校生の高崎暦(CV:宮沢)。ある日、クラスメイトの瀧川和音(CV:橋本)に声をかけられる。85番目の並行世界から移動してきたという彼女は、その世界でふたりが恋人同士であると告げる。予告編は、「あの時はまだ、僕たちは同じ世界にいたんだね」という暦のナレーションで始まる。人生をともにする決断をしたふたりの日々が切り取られ、「例えば世界に100の君がいて、100の僕がいたとして、それぞれの世界でそれぞれの僕が、和音のことを愛してる」という意味深な言葉で締めくくられている。
一方、カサヰケンイチ監督、「トムス・エンタテインメント」が制作した「君愛」の主人公は、両親が離婚し、父と暮らす小学生の日高暦(CV:宮沢、一人二役)。ある日、父の勤務先で佐藤栞(CV:蒔田)という少女と出会う。ふたりは互いに恋心を抱くが、親同士が再婚することを知らされる。ふたりは兄妹にならない運命が約束された並行世界への駆け落ちを決断する。予告編は、「いつか、暦くんと結婚するんだと思ってた」という栞のセリフでスタート。“交差点の幽霊”となってしまう栞を、あらゆる手段を使って助けようとする、一途な暦の思いが感じられる仕上がりだ。
さらに、新たな声優キャストも発表。栞の母役に水野美紀、おばあさんになった和音に余貴美子、おじいさんになった暦に西岡徳馬を配した。
「僕が愛したすべての君へ」「君を愛したひとりの僕へ」は、10月7日から2作同時公開される。主題歌を手がけるアーティストのコメントは、以下の通り。
今回、映画「僕が愛したすべての君へ」への主題歌に「雲を恋う」という楽曲を書かせて頂きました。
最初に絵コンテを見せて頂き、既に繊細な情景や心模様が描かれていたことがとても印象に残っています。
様々な関係性の形がある中で、共犯者で在れるように音楽を作りました。過去が霞んで行って未来のことがわからずとも、確かなものがあると信じています。少しでも、この映画を彩る事が出来れば幸せです。
風化していくには綺麗過ぎる思い出。
時間を戻せたら、あの時どうしていれば
僕らはまだ「ふたり」でいたのか。
そんな誰かと誰かの物語。
望んでいた未来には程遠いけれど、きっとまたそっちで会えるよね。その時はまた笑って「待ちくたびれたよ」なんて言ってくれ。思い出話はその時にしよう。
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