戸田恵梨香×永野芽郁「母性」 愛せない母&愛されたい娘をとらえた場面写真、原作者・湊かなえのコメント披露
2022年8月5日 09:00
戸田恵梨香と永野芽郁が母娘役を演じ、人気作家・湊かなえ氏の小説を映画化する「母性」の、母娘をとらえたカット5点が公開。あわせて、湊氏が「完成度の高さに喜びしかありません」と語るコメントもお披露目された。
累計発行部数360万部を超え、映画版の興行収入が38億5000万円を記録した「告白」でも知られる湊氏が、「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説」と語った「母性」(新潮文庫刊)。ある未解決事件の語り手となる母娘の証言が次第に食い違い、衝撃的な結末へと向かう物語を紡いだ。戸田が娘を愛せない母・ルミ子、永野が母に愛されたい娘・清佳を体現。ドラマ「ハコヅメ たたかう!交番女子」では先輩・後輩役で、息の合ったユーモラスな掛け合いを見せたふたりが、本作では一転、母性に翻ろうされる母娘役に挑む。
戸田と永野のほか、大地真央、高畑淳子、中村ゆり、山下リオらが、さまざまな“母”や“娘”を演じる。「ナミヤ雑貨店の奇蹟」「ノイズ」の廣木隆一監督がメガホンをとり、「ナラタージュ」「窮鼠はチーズの夢を見る」の堀泉杏が脚本を手がける。
見どころは、母と娘の不穏な関係と、事件にまつわるふたりの視点の違い。母は「娘を強く抱きしめた」と語る一方、娘は同じ出来事を「母に首を絞められた」と回想する。場面写真は、そんな180度真逆ともいえる証言をとらえているかのように、清佳を強く抱きしめるルミ子、首に手をかけられている清佳を活写。さらに、ルミ子に肩に手を置かれ、驚いているかのような清佳の表情、病院にいるふたりの姿など、意味深なシーンが切り取られている。ふたつの証言が、ひとつの事件に隠された衝撃の真実を浮かび上がらせていく。
完成した作品を鑑賞した原作者・湊氏は、「完成度の高さに喜びしかありません。戸田さんの鬼気迫る演技に鳥肌が立ちました。永野さんの表情での演技もすばらしかったです」と絶賛。さらに、「大地さん、高畑さんはじめ、女優の方々おひとりずつの演技がすばらしく、またそれらが化学反応を起こすかのように、作品全体に深みや広がりを与えている。エンタテインメント作品のおもしろさと、芸術作品の感動が融合した作品になっていると思います」と、コメントを寄せた。
「母性」は、11月23日に全国で公開。なお8月11から、ムビチケ前売券が全国の上映劇場やオンラインで発売される。湊氏のコメント(全文)は、以下の通り。
娘(母親から愛される立場)であり続けたいまま子どもを産んだ母親と、その母親から愛されたい娘。その二人の物語であることをきちんと汲み取った内容の脚本だったので、ぜひお願いしたいと思いました。
女性は子どもを産めば必ずしも母性が芽生えるわけではない、といったことなど、「母性」について年齢や性別を問わず多くの方が考えてくださる作品になってほしいと思いました。
俳優の方々の演技がすばらしい。背景が美しい。母と娘の思い違いの場面が、観客に自然に伝わる構成になっている。音楽もよい。と、完成度の高さに喜びしかありません。戸田さんの鬼気迫る演技に鳥肌が立ちました。永野さんの表情での演技もすばらしかったです。大地さん、高畑さんはじめ、女優の方々おひとりずつの演技がすばらしく、またそれらが化学反応を起こすかのように、作品全体に深みや広がりを与えている。エンタテインメント作品のおもしろさと、芸術作品の感動が融合した作品になっていると思います。
自分の中にこんな感情があったのかと気づくように、心の奥底にある感情が素手でえぐりだされるような作品を、どうか体感してみてください。見ないと、損、損。
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