名優ポール・ニューマンの代表作4本を特集上映! 「明日に向って撃て!」「ハスラー」ほか
2022年8月3日 15:00
東京テアトルによるスペシャル・プログラム「テアトル・クラシックス」にて、ポール・ニューマンの出演作が4本上映される。
同企画では、往年の映画ファンには名作を再びスクリーンで鑑賞する喜びを、若い世代にはクラシック映画の素晴らしさを伝えることをコンセプトに、過去の名作や隠れた傑作をセレクト。第2弾となる「テアトル・クラシックス ACT.2」では、名優ポール・ニューマンの出演作の中から下記の4本を公開する。
アメリカン・ニューシネマを代表する作品として語り継がれる青春西部劇の傑作。西部開拓時代から20世紀初頭にかけて銀行や鉄道を襲撃した実在のアウトローをモデルにした物語で、主人公のブッチ役をニューマン、サンダンス役をロバート・レッドフォードが演じた。
強盗団「壁の穴」を率いて銀行や鉄道を襲撃し、お尋ね者として知られるブッチ・キャシディと相棒のサンダンス・キッド。ある日、ボスの座を狙う手下のハーベイに決闘を挑まれたブッチは、卑怯な手を使って勝利する。さらに、ハーベイの考えた列車強盗を実行したものの、追われる身となった2人は、サンダンスの恋人エッタを伴い、南米ボリビアへ。彼らはここでも銀行強盗を繰り返し、逃避行を続けるが……。
ピュリッツァー賞にも輝いたテネシー・ウィリアムズの名戯曲を、ニューマンとエリザベス・テイラーの共演で映画化。
ミシシッピー州の大農園の次男ブリックは泥酔したままハードルを跳び、足首を骨折。翌日、邸宅では、病院の検査を終えて帰宅する父ビッグ・ダディの誕生会の準備が行われていた。莫大な遺産を狙う長男グーパーと妻、その子供たちが賑やかに騒ぐ一方、ブリックと妻マギーの間には冷え冷えとした空気が漂っていた。やがてパーティーが一段落し、ビッグ・ダディは息子の飲酒癖と虚無的な生き方を叱責するが、ブリックは聞く耳を持たない。妻の愛も父親の遺産も受け取ることを拒否するブリックに苛立ったマギーは、ついにブリックの親友スキッパーの名前を出してしまう。
賭けビリヤードの世界に生きる男が数々の障害を乗り越え、人間的に成長するさまを、ニューマンは抑制した演技で体現し、高い評価を受けた。1986年にはマーティン・スコセッシ監督、トム・クルーズ共演による続編「ハスラー2」が製作された。
新進気鋭のハスラー、エディは15年間無敗の大物ミネソタ・ファッツに戦いを挑む。宣言通りに大金を稼ぐが、一昼夜以上も勝負を続けたエディは、結局ファッツに大敗。一文無しになったエディは、カフェで本を読んでいた女性サラと出会い、やがて二人は同棲を始める。賭けビリヤードで小金を稼ぐエディは、地元のギャンブラー、ゴードンと手を組むことに。ケンタッキーの富豪との勝負を持ちかけられたエディは、苦戦を強いられるも勝利。しかし、ホテルに戻った彼を衝撃の事件が待っていた。
ニューマンのカリスマ性が際立つ人間ドラマ。実際に牢獄生活を送ったことのあるドン・ピアーズの小説を、彼自身とフランク・R・ピアソンが脚色した。
泥酔したルークは、器物損壊罪で刑務所に収監される。囚人間のルールを無視したルークはボスの怒りを買い、2人はボクシングで決着をつけることに。大柄なボスのパンチに屈しないルークは、仲間たちから一目置かれる。やがて母親の訃報が届き、ルークは脱獄を図る。すぐに捕まるが、再び脱獄。その後も脱獄を繰り返すが、捕縛されたルークを待っていたのは、「脱走したら射殺する」という警告と残酷な懲罰。涙ながらに「もう逃げない」と誓うルークに囚人仲間は冷ややかな目を向ける。
「テアトル・クラシックス ACT.2 名優ポール・ニューマン特集」は、10月21日よりシネ・リーブル池袋、新宿ピカデリーほか全国順次公開。
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