「キングダム」キャスト一覧 あらすじ&トリビアも一挙紹介
2022年7月15日 21:00
山崎賢人主演で原泰久氏の人気漫画を実写映画化した「キングダム」の続編「キングダム2 遥かなる大地へ」が、7月15日に全国公開されました。これを記念し、本日午後9時から2019年に公開された第1弾「キングダム」が、日本テレビ系「金曜ロードショー」で放送枠を45分拡大して本編ノーカットで放送されています。
18年10月に映画化およびキャストが発表された際は、原作がベストセラーコミックスだったこともありオンラインを中心に大きな話題を呼び、賛否両論あったことは記憶に新しいです。しかし、蓋を開けてみれば興行収入約57億3000万円を記録する大ヒットを記録。さらに映画化発表時の原作の累計発行部数は3600万部でしたが、今年6月時点で単行本は65巻まで刊行され累計発行部数を9000万部まで伸ばしており、原作人気との相乗効果に拍車がかかったといえましょう。
映画の舞台は、紀元前245年の中国春秋戦国時代。天下の大将軍を夢見て日々剣術の鍛錬を積む少年・信は、弟に玉座を奪われながらも中華統一を心に宿す若き王・えい政と出会う。2人が互いに熱き魂を胸に秘めながら、王宮奪還を目指し立ち上がる姿を描いています。
規格外の大作ということもあり、とにかくキャストが豪華です。この記事では、山崎賢人さん、吉沢亮さんをはじめとする主要キャストの役どころ、あらすじ、見どころなどを公開当時に取材したイベントでのコメントと合わせて余すところなくご紹介します。
■作品情報
原作者の原氏は共同で脚本にも参加し、納得のいく脚本が完成するまでに約2年の歳月を費やしました。メガホンは、「アイアムアヒーロー」「いぬやしき」「BLEACH」など、人気原作の実写化を数多く手がけてきた佐藤監督がとり、18年4月から20日間に及ぶ中国での大規模ロケや、日本での撮影を敢行しました。
主人公の信に山崎さんが扮したほか、吉沢さんはえい政と漂の2役に挑んでいます。さらに長澤まさみさんが山の美しき女王・楊端和、橋本環奈さんは信とともに行動する少女・河了貂、大沢たかおさんは原作でも屈指の人気キャラクターである六大将軍・王騎を熱演。吉沢さんと長澤さんは今作での演技が評価され、第43回日本アカデミー賞でそれぞれ最優秀助演男優賞、最優秀助演女優賞を受賞しています。
このほかにも、本郷奏多さんが政の異母弟・政きょう、満島真之介さんが信の兄貴分となる壁、高嶋政宏さんが秦国の大臣・昌文君、要潤さんが王騎に副官として仕える騰に息吹を注ぎました。
■あらすじ
紀元前245年、春秋戦国時代の中華西方の秦の国。戦災孤児の少年・信と漂は奴隷の身分から天下の大将軍になることを目標に掲げ、日々の剣術の鍛錬に励んでいた。ある時、漂は王都の大臣・昌文君に召し上げられて王宮へ入ることなり、2人は別々の道を歩む事になる。
違う場所にいても、誓い合った夢をかなえようと信じていた2人だったが、王宮では王の弟・成きょうがクーデターを起こし、その混乱の中で漂は命を落とす。やがて信は、漂が王座を追われた若き王・えい政の身代わりになったことを知り、生き延びたえい政に対して怒りを覚える。それでも漂の遺志を受け、えい政と行動をともにすることになる……。
■キャストおよびキャラクター紹介
戦争で身寄りをなくした孤児でありながら、幼なじみで親友の漂とともに武功をあげて「天下の大将軍になる」ことを夢見ている。漂の王宮行きをきっかけに、秦王・えい政と出会う。
製作発表時には、「本当に大好きで、運命的なものを感じている作品。原作の持っているアツさを胸に、死ぬ気で、自分の身をどれだけ酷使してもと、身を削る思いで撮影に挑ませていただきました」と語っています。
撮影前から積極的に役作りに挑んでいたようで、「アクション練習と乗馬練習。野生のように飛び回って戦う動きは難しく、初めてでした。アクション部の方々と相談しながら、信ならではのアクションを考えさせてもらった」と話し、手応えのほどを明かしていました。
えい政……秦国の若き王で、後の始皇帝。異母弟・成きょうが起こした反乱により、王宮を追われる身に。しかしその胸の内には、中華統一という熱い情熱を秘めている。
漂……信の幼なじみであり親友。えい政の影武者となる。
山の民を武力で束ねた、美しき山界の王。その存在は謎に秘められている。敵なのか、はたまた味方なのか……。
鳥を模した不思議な蓑をかぶった、山民族の末裔。金目当てに信、えい政と行動を共にしている。
えい政の異母弟。両親ともに王族の血を引いている自分こそが王にふさわしいと考え、反乱を起こす。
昌文君の副官であり、えい政に忠誠を尽くす武将。
六大将軍最後のひとり。王宮内の権勢争いには全く興味を示さず、血が沸き立つような戦場のみを求める得体の知れない人物。
■見どころをピックアップ
今作の中国ロケについては、いまだに語り草になるほどキャスト陣はもとより製作陣にも強いインパクトを与えたようです。何しろ、王宮のセットに約1億円を投じるなど、総製作費は日本映画ではトップクラスでした。
この中国ロケの一端はメイキング映像(https://eiga.com/movie/89983/video/1/)で確認することが出来ます。はるか彼方まで広がるオープンセット、平原を埋め尽くす無数の兵馬など、圧巻のスケールで製作されたことがうかがえます。
19年3月に開催されたジャパンプレミアで、満島さんが今作のチームの団結力がいかに雰囲気を現場にもたらしていたのか、駆け付けたファンに披露しています。
「このチームは素晴らしくて、みんな褒め合うんですよ。『吉沢くん顔かっこいい』『賢人アクション最高』。言っていくと、いいチームになっていくんです。これってとても良いなと。そういう絆が、ちゃんと映っていた気がする」
これを聞いた原作者で脚本にも参加した原氏は、「13年前に紙とペンだけで始まった『キングダム』が、ものすごい状況になっている。夢のよう。作品は2回見ましたが大興奮、大感動する作品になっています」「5回泣きました」と感激しきりでした。
これだけの豪華キャストが集った作品ですから、時にはピリピリした雰囲気のカットもあったのではないでしょうか。ただ、実際はNGシーンですら、笑顔が絶えなかったようです。山崎さんが自らのNGシーンを告白しています。橋本さん演じるテンこと河了貂(かりょうてん)とのシーンをピックアップ。
「テンだったのに、“カンナ”ちゃんだから、“カン”って言っちゃった。すごい大事なシーンだったけど」
直後、現場には爆笑の渦が沸き起こったそうです。
撮影現場では、武闘派キャラに扮するキャスト陣が肉体改造に励んでいたそうで、長澤さんがプロテインを差し入れることもあったようです。一方で、山崎さんは「ごはんを食べられていないという役だったので、食事制限をして、細い体にしました」とこぼしています。
19年5月に行われた大ヒット御礼舞台挨拶で、驚異的な肉体改造を実践した山崎さんと大沢さんの会話が大きな話題を呼びました。
大沢さんが山崎さんを「10キロ痩せた。びっくりするくらい細くなっていて感動していました。僕はなんとなく大きくするだけだったので」と称えますが、恐縮しきりの山崎さんは「17キロ(増)ですよ! もうびっくりです」と最敬礼でした。
本日全国で公開となった「キングダム2 遥かなる大地へ」は、1作目にあたる「キングダム」を未見でも鑑賞を楽しめる内容になっていますが、やはり観ていた方が理解度はグッと上がります。コロナ禍で製作が困難を極めるなか、「キングダム2 遥かなる大地へ」は前作を上回る熱量の作品に仕上がっています。地上波放送を堪能したら、この3連休は劇場で続編を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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