「24 TWENTY FOUR」の大統領役　グレゴリー・イッツェンさん死去

訃報は、同ドラマの制作総指揮と監督を務めたジョン・カサーが自身のTwitterを通じて公表したもの。カサーは「これまで仕事をともにした数多くの俳優のなかで、最も才能豊かな俳優の1人でした。そしてそれ以上に、素晴らしい人間でした。あなたを尊敬し、愛してやまなかった『24』ファミリーのみんなが、あなたの死を悼んでいます。安らかに眠れ、友よ」と哀悼の辞を述べている。

1948年、米ワシントンD.C.生まれ。サンフランシスコの名門アメリカン・コンサバトリー・シアターで演技を学んだのち、舞台俳優としてキャリアをスタートさせた。ピューリッツァー賞受賞の舞台劇「ザ・ケンタッキー・サークル」でトニー賞にノミネートされ、注目を集めたイッツェンさんは、1970年代後半からテレビドラマを中心に活躍。

2005年、世界中で社会現象となった大ヒットドラマ「24 TWENTY FOUR」の第4シーズンからチャールズ・ローガン大統領役でレギュラー入りを果たし、翌第5シーズンでは同役でエミー賞ドラマシリーズ部門の助演男優賞にノミネート。第6シーズンでは4つのエピソードに出演し、再びエミー賞ドラマシリーズ部門ゲスト男優賞にノミネートされた。

主人公の1人フィービーの婚約者で、ポール・ラッド扮するマイクの父親テッド・ハニガン役を演じた「フレンズ」をはじめ、「シークレット・アイドル　ハンナ・モンタナ」「NCIS ネイビー犯罪捜査班」「メンタリスト」など数々の人気ドラマにゲスト出演するかたわら、「スーパー・チューズデー　正義を売った日」「リンカーン」といった映画でもいぶし銀の演技を披露した。