ディーン・フジオカ「シャーロック」続編に意欲 岩田剛典、劇場版鑑賞直後は「椅子から立てなかった」
2022年6月17日 20:28
世界的探偵小説を原案にしたテレビドラマの劇場版「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」の初日舞台挨拶が6月17日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われ、難事件に挑む犯罪捜査コンサルタント・誉獅子雄を演じるディーン・フジオカ、精神科医・若宮潤一役を務める岩田剛典が登壇した。
同日の朝4時台から、さまざまな番組に出演しプロモーションに勤しんだフジオカは、「ミステリーということもあり、これまで、ネタバレせずに魅力を伝えるのが難しかった」と明かし、本作は「今日気づいたんですが、ひと言でいうと“あやとり”みたいな作品」だと説明。「迷路のような道を進んで、行き止まりだったり、また戻ったり。そして輪に指を通したり、抜いたりして、1本の糸で形を作っていく。そういう作品なんじゃないかなと思います」と独自の感性を披露した。
クールな印象が強かったドラマ版から一転、劇場版では、感情をあらわにする誉獅子雄も見せ場になっており「新鮮だったし、誉獅子雄というキャラクターの新たな一面を見せられた」と強い手応え。「あの誉獅子雄でさえも、感情を揺さぶられる。それがこの映画の魅力の最高点だと思う。この思いがご覧になった皆さんにも伝われば」とアピールし、「この作品の続きが見たい」と続編への意欲も燃やした。
一方、岩田は、誉獅子雄のバディである若宮潤一の存在について「作品とお客様の懸け橋」と分析し、「ファンタジー性もあるストーリー展開に、より感情移入してもらえるように役を演じた」と役作りを回想。「僕にとっては大切な出合いでしたし、本当に濃い3年間だった」と作品への熱い思いも語った。
本作を鑑賞した直後は「なかなか椅子から立てなかった」そうで、「家族愛、師弟愛、兄弟愛。いろんな愛が、ボタンの掛け違いで真っ逆さまになってしまう悲しい世界ですが、その分、誰もが誰かに感情移入してもらえる」と魅力を熱弁。共演したフジオカに対しては、「背中で語る男で、武士道的なものを感じる。燃えたぎる情熱を持っていて、ご一緒して刺激になりました。心から感謝しています」と最敬礼だった。
コナン・ドイルによる原作シリーズの中でも人気の高い「バスカヴィル家の犬」をモチーフに、不気味な島で暮らす華麗な一族をめぐる事件を描く。舞台挨拶には、新キャストとして本作に出演した広末涼子、小泉孝太郎、椎名桔平、そしてドラマ版の演出も手がけた西谷弘監督(「昼顔」「沈黙のパレード」)が出席した。
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