ディーン・フジオカ、狂気と色気を放つ“ホテル座の怪人”に 石ノ森章太郎「HOTEL」WOWOWで再ドラマ化
2022年6月8日 12:00

ディーン・フジオカが、WOWOWで9月から放送・配信される「連続ドラマW HOTEL NEXT DOOR」(全6話)で主演を務めることがわかった。WOWOWでの主演は、本作が初となった。
原作は、漫画界の巨匠・石ノ森章太郎による「HOTEL」。1990年代にテレビドラマ化され、大きな反響を巻き起こした名作だ。本作は、ホテル競争が激化した現在に舞台を移し、「ホテル・プラトン」の凋落と危機をオリジナル脚本で描く。監督は「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」「泣き虫ピエロの結婚式」「母さんがどんなに僕を嫌いでも」の御法川修が務めている。
フジオカが演じるのは、凋落著しいプラトンの再建のために総支配人として招聘されたホテル経営のプロ・三枝克明。国内外の経営不振のホテルに出没し、整理・解体・売却を請け負うと噂されるやり手で“ホテル座の怪人”と呼ばれている。驚くべきスピードでホテルの全領域に業務改革のメスを入れていく三枝。しかし彼には、隠された秘密と大きな別の目的があった。
フジオカと御法川監督のコメントは、以下の通り。
自分自身これまで移動の多い人生だったので、国内外問わず多くのホテルを利用してきました。従業員・宿泊客ともに多種多様な人間の交差点でもある「ホテル」という文化自体に以前から興味があったので、本作品へのオファーを頂き非常に嬉しかったです。
石ノ森先生の原作を令和版に再構築したフルオリジナル脚本で、とても読み応えがありました。特に、負のスパイラルを正のスパイラルに変えていく為の改革を実践していく三枝克明という存在に深い共感を覚えました。
真冬の撮影でしたが、ホテルなど屋内での撮影が多かった為、クランクインからクランクアップまで外的影響をあまり気にせず芝居に集中することができたのは本当にありがたかったです。今回ホテルの総支配人を演じたことで、普段ホテルを利用する際に「ここがこうだったら、さらに良くなるのに!」などと頭の中で勝手に総支配人モードになってしまう職業病?後遺症?に悩まされてます(笑)。
“ホテル座の怪人”こと三枝克明が、ホテルの全領域に業務改革のメスを入れていくそのメス捌きにも注目ですが、最後までご覧いただくことで解き明かされる三枝の隠された目的にきっと多くの方が心を揺さぶられると思います。「ホテル」という題材を通して、今の日本の職場環境が抱える問題とその改善策を楽しみながら考えるきっかけになる本作品、ぜひ放送をご期待ください。
団塊ジュニア世代である私にとって、漫画界のレジェンド・石ノ森章太郎先生が創造した作品群からの影響は計り知れないものがあります。とりわけ「HOTEL」といえば、「姉さん、事件です!」の名台詞が瞬時に浮かぶほど、一世を風靡したドラマ版の記憶が今も鮮明。原作コミックのエピソード数は全322話。その全てを読み込み、昇華させ、現代に再起動させるプロジェクトに燃えています。
俳優という領域を飛び越えて、多彩な表現者として進化を続けるディーンさん。ノーブルな顔立ちで優しく微笑む姿が印象的ですが、本作で彼に求めたのは、狂気と色気です。白い歯を見せて笑うことを封印。高い知性を持つ者の隙のなさは狂気すら帯び、危険な香りを醸す。同性の私ですらゾクッとする色気が映し出されています。
ロケ地として全面協力をいただいたホテルニューオータニの歴史ある奥ゆきを基調として、架空の名門ホテル「プラトン」を描き出すことに専心しました。非日常を提供するホテルという空間は、ある種のミラクルランドです。男くさい職業ドラマのトーンを刷新した映像美と、本物嗜好のオーダーメイドによる華麗な衣装も見どころです。
本作に秘められた主題は、人生と仕事、そして家族の物語です。連続ドラマWでしか成し得ない熱いドラマとなるはずです。扉を開いて、皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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