米名脇役フィリップ・ベイカー・ホールさん死去
2022年6月14日 22:00

ポール・トーマス・アンダーソン監督作の常連として知られる米俳優フィリップ・ベイカー・ホールさんが6月12日(現地時間)、死去した。90歳だった。
1931年生まれのホールさんは第二次世界大戦中、ドイツで米国陸軍の通訳を務めたのち、地元のオハイオ州でラジオアナウンサーと高校教師をしていた。だが、役者になる夢を諦めきれず、30歳でニューヨークに移住し舞台役者として活動を開始。その後、ロサンゼルスに拠点を移し、「Good Times」「M*A*S*H」「アトランティスから来た男 よみがえる海底人間」「ファミリー・タイズ」「となりのサインフェルド」といったテレビドラマへのゲスト出演を中心に活動を展開する。
映画では、ロバート・アルトマン監督の「名誉ある撤退 ニクソンの夜」(84)で主演を務めたほか、「ミッドナイト・ラン」「ゴーストバスターズ2」「セイ・エニシング」「トゥルーマン・ショー」「ラッシュアワー」「インサイダー」「ゾディアック」といった作品で脇を固めている。
あるテレビ映画の撮影中、制作アシスタントをしていた新人作家ポール・トーマス・アンダーソンと懇意になり、93年の短編映画「シガレッツ&コーヒー」に出演。その後、長編映画デビューの「ハードエイト」から「ブギーナイツ」「マグノリア」に出演している。
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