檀れい「胸がいっぱいです」 初主演映画「太陽とボレロ」公開に涙ぐむ
2022年6月4日 15:50
俳優・水谷豊の監督最新作「太陽とボレロ」の公開記念舞台挨拶が6月4日、東京・丸の内TOEIで行われ、水谷監督をはじめ、主演の檀れい、共演する石丸幹二、町田啓太らが登壇した。本作が映画初主演となる檀は「本当に涙が出るくらい、うれしい。胸がいっぱいです。皆さんの心に残る作品になってくれたら」と涙ぐみ、映画の船出をかみ締めていた。
経営難を理由に18年間の歴史に幕を閉じることになった地方都市のアマチュア交響楽団「弥生交響楽団」の個性あふれる団員たちが、解散コンサートを前に、それぞれの人間模様を交差させる。檀は主人公の楽団主宰者・花村理子を演じている。
水谷監督が長編映画のメガホンをとるのは「TAP THE LAST SHOW」「轢き逃げ 最高の最悪な日」に続いて3作目。コロナ禍の影響で、撮影が1年延期となり「世界中、そしてエンタテインメントの世界が先に進めない状況が続く中、今日という日を迎えられた。奇跡だなと思います」と感無量の面持ちを浮かべた。また、創立当初から楽団を支える中古車販売センター社長・鶴間芳文を演じた石丸は「生きるエネルギーを受け取って、日常にお戻りいただければ」と客席に呼びかけた。
出演者が吹き替えなしの楽器演奏に挑んでおり、入団5年のトランペット奏者・田ノ浦圭介を演じた町田は「試練でした(笑)。でも、楽しい試練でした」と回想。「事前に経験があったなんて言ってしまって、自分でハードルをあげてしまった。本当は小学校の鼓笛隊で少し吹いただけですし、ほぼ経験がないのと一緒だった」と明かし、「近所迷惑になってしまうので、ミュート(消音装置)をつけたり、布団をかぶりながら練習した」と奮闘を振り返った。
そんな団員たちの演奏を見守る立場の檀は、「皆さんの取り組む姿勢がすてきだなと思いました。言葉では言い表せない努力がおありだったと思いますし、さすが弥生交響楽団、立派だと思いました」と称賛。水谷監督も「モニターを見ながら、最後はやられてしまいましたね。撮影を忘れてしまう状態だった。本当に大変だったと思いますし、皆さんの努力がなければ、演奏シーンはご覧いただけなかった」とキャスト陣の労をねぎらった。
公開記念舞台挨拶には楽団員を演じる森マリア、田口浩正、藤吉久美子、田中要次、六平直政、原田龍二、河相我聞、永岡佑、高瀬哲朗、梅舟惟永、木越明が勢ぞろい。劇中の公演シーンと同じくフォーマルな装いに身に包み、各配役の担当楽器を抱えて写真撮影に臨んだ。
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