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男女の三角関係描く「あちらにいる鬼」原作者・井上荒野、寺島しのぶに「まるで寂聴さん」と太鼓判

2022年5月15日 05:00

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5月15日は瀬戸内寂聴さん生誕100年の日
5月15日は瀬戸内寂聴さん生誕100年の日
(C)2022「あちらにいる鬼」製作委員会

作家・井上荒野が父である作家・井上光晴と母、そして瀬戸内寂聴をモデルに男女3人の特別な関係を描いた傑作小説を映画化する「あちらにいる鬼」(11月公開予定)。東京都内の撮影現場で5月14日、主演の寺島しのぶ豊川悦司、共演の広末涼子、原作者の井上荒野廣木隆一監督が会見した。

寺島が演じるのは、瀬戸内寂聴をモデルにした人気作家・長内みはる。豊川が演じるのは井上光晴をモデルとした作家・白木篤郎。共演の広末涼子が篤郎の妻・笙子に扮する。脚本は荒井晴彦

寺島と豊川は廣木監督・荒井脚本の「やわらかい生活」(06)で初共演を果たして以降、何度も共演。恋人役としては3度目となるが、豊川は「恋人役だけではなく、愛人役もあれば正妻役もあります……そんな話ばかりですね!」と笑い飛ばすと、寺島は「楽ちんというと語弊があるかもしれないけれど、身を任せていれば何かをやってくれるという安心感があります。そういう役者さんはほかにはいないです」と豊川に絶大な信頼を置く。さらに豊川が「絶対的な信頼があるので、彼女の前ではどんな振る舞いもできます」と以心伝心を強調すると、寺島は「廣木監督も含めて、ここには不思議な三角関係がありますね!」とすでに息はぴったりの様子だ。

そんなふたりの間に入る広末は「台本を読んだ瞬間、大人な物語で衝撃!」と目を丸くしながらも「最後まで読み進めていくとドン! と何かにぶつかられたような感覚があって、なぜか涙が出ました」と述懐。本作の出演が発表された際には「大学時代の友人やママ友など主婦層からの反響が大きくて、私自身驚いています。私と同じ世代の期待を背負っているんだと思いながら、現場で勉強をさせていただいております」と謙虚に語る。

廣木監督は寺島&豊川、そして広末が演じる三角関係について「ステージを僕が用意すれば、彼らは自由に演じてくれます。今回はそこに広末さんが入るけれど、広末さんと寺島が初めて対峙したときは凄く怖かったです」とジョークを飛ばすも、「今までとは違う映画に絶対になるという確信があります」と力を込めた。

以前から井上原作の映画化を望んでいた寺島は撮影に入るにあたり、瀬戸内寂聴さんが生前暮らした寂庵を訪問したという。「寂庵に入った途端にものすごいパワーを感じ、力を貸してくださいと念じてきました。エネルギーをいただきました」と祈願報告。演じる上では「鮮明に瀬戸内寂聴さんのイメージはあると思いますが、そこは一旦切り離して、私なりの寂聴さんを演じたいです。まずはエネルギー負けをしないように」と抱負を述べた。

「男と女の在り方とはどんなものなのか? そんな疑問を大人が大人に対して問いかけているような映画になるような気がします。覚悟のいる物語ではあるけれど、その世界に飛び込んでみようと思いました」と意気込む豊川は、「すべてのシーンが印象的というか、今日は寺島さん、明日は広末さん、明後日はまた寺島さんと目まぐるしい。井上光晴という人は体力があったんだなと思います。俺には無理だとも思いました」と笑わせつつ「でも変な意味ではなくて、男としての強さには憧れます。生き物のオスとしてものすごくエネルギーのある人だと演じながら感じています」と驚いていた。

そして、原作者の井上は自身原作の映画化に「モデルにした登場人物は全員この世にいませんが、それぞれにこの豪華な配役を伝えたいです。特に父には『トヨエツが演じてくれるよ!』と報告したいです」と喜びを語り、「映画と小説は別物であるとは頭でわかっていながらも、撮影で広末さんと豊川さんが一緒に歩いている姿を見たら懐かしくなりました。雰囲気が似ていて昔を思い出しちょっと動揺しました。どんな映画になるのか楽しみです」と完成に期待する。

奇しくもこの日の翌日5月15日は瀬戸内寂聴さん生誕100年の日。井上は「しかも明日は私の父の誕生日でもあります。それも含めて寂聴さんが天国で仕組んでいるような気がします」と不思議な縁を明かしていた。また瀬戸内寂聴を演じる寺島について、「寺島さんとは久々に撮影現場でお会いしたけれど、まるで寂聴さんでした。顔かたちのことではなくて、エッセンスが瀬戸内さんそのもの。役者さんが役に入るというのはこういうことなのかと思いました」と太鼓判を押すと、当の寺島は「うれしい! 今夜グッスリ眠れます!」と大喜びだった。映画は11月全国公開。


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