広瀬すず、「流浪の月」で朝ドラ娘役と再会「泣きそうになりました」
2022年5月13日 20:35
凪良ゆう氏のベストセラー小説を李相日監督が映画化した「流浪の月」が5月13日、全国324館で公開を迎え、都内で行われた舞台挨拶に広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子、内田也哉子、李相日監督が登壇した。
本作は、誘拐事件の“被害女児”となり、広く世間に名前を知られることになった家内更紗(広瀬)と、その事件の“加害者”とされた青年・佐伯文(松坂)の15年後の再会を描く。
公開を迎えて、李監督は「取材を受けるなかで大変だったことを聞かれることが多いのですが、大変さを伝えるよりは、どうして大変でも一生懸命やるのかを伝えたいと思っていたので、この場をお借りしてお話ししたい」と前置きし、「いい映画を作りたいという思いだけです。言葉にできない思いを見る人に届けたいというだけなので、大変だったかどうかはこの場に立つと忘れます」と感慨深げに挨拶した。
役作りで減量したという松坂は「激痩せして何かあったのかと(ネットニュースで)言われていましたけれど、そのうち分かるだろうなという感覚でいました」と笑い、「今までにないくらい役や作品にじっくりと時間をかけてアプローチをさせてもらえた。楽しいというわけではないですが、ここまでやれるんだ、でも終わりがないという感じを初めて体験しました。この仕事を続けていくうえで、とても大切なことを教えてもらいました」と撮影を振り返る。
食事制限をしていたが、最後のシーンの撮影後に李監督と食事に行ったそうで、「最初に注文したのが雑炊」(李監督)、「手が止まんなくって。美味しかったですね」(松坂)と明かした。
舞台挨拶終盤には、本作に出演する子役の増田光桜がサプライズで登場し、広瀬と松坂に花束を贈呈した。NHKの連続テレビ小説「なつぞら」で親子を演じていた広瀬は、「朝ドラでは光桜ちゃんとのコミュニケーションを大事にして、休憩中にたくさん遊びました。こんなにすぐ共演させていただいたことが嬉しくて、遠いお母さんの気持ちが離れず、監督と横に並んでいるのを見て泣きそうになりました。今回も一緒にお芝居できて幸せです」と笑顔を向けた。
最後に、松坂は「いろんな理由や、抱えているものを持ちながら生きている登場人物しかいない作品です。そんな人たちの息遣いや生きている姿を『流浪の月』を通して見ていただきたい」、広瀬は「いろんな人に目や肌で感じてもらえる作品になっていると思います。美しくて逞しい2人を皆さんに見届けてほしい」と本作をアピールした。
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