グラミー賞受賞のジョン・バティステ、ミュージカル映画「ザ・カラー・パープル」で俳優デビュー
2022年4月26日 17:00

グラミー賞で5冠を達成した米人気アーティストのジョン・バティステが、新作ミュージカル映画「ザ・カラー・パープル(原題)」で俳優デビューを果たすことが明らかになった。
原作となるのは、20世紀初頭の米南部ジョージアに暮らす幼い黒人姉妹が、貧困や人種差別に苦しみながらも強く生きていく成長の過程を綴り、ピューリッツァー賞に輝いたアリス・ウォーカーの同名小説。1985年にスティーブン・スピルバーグ監督が「カラーパープル」のタイトルで映画化して一躍有名になったのち、2005年にブロードウェイでミュージカル化され、16年のリバイバル公演ではトニー賞2部門とグラミー賞を受賞している。
本作は、米ワーナー・ブラザースがブロードウェイ・ミュージカル版を新たに実写映画化するもので、テレビドラマ「エクソシスト」「メリー・アン・シングルトンの物語」のマーカス・ガードリーが脚本を執筆。スピルバーグ監督と85年の「カラーパープル」で映画初出演にして米アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたオプラ・ウィンフリー、映画で音楽を担当したクインシー・ジョーンズ、リバイバル舞台で製作を手がけたスコット・サンダースが共同でプロデュースにあたり、ビヨンセ主演「ブラック・イズ・キング」のブリッツ・バザウール監督がメガホンをとる。
米Deadlineによれば、バティステはタラジ・P・ヘンソン演じるシャグの夫で、ジャズピアニストのグラディ役を演じるようだ。
シンガーソングライター、TVパーソナリティー、作曲家、音楽プロデューサーとマルチに活躍するバティステは、名門ジュリアード音楽院でピアノの学士号と修士号を取得。15年からは米人気トーク番組「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーブン・コルベア」の音楽ディレクター兼ハウスバンドのリーダーを務めるかたわら、ソロアーティストとしての活動も続け、音楽を手がけたディズニー&ピクサー映画「ソウルフル・ワールド」(20)ではトレント・レズナー、アティカス・ロスとともにアカデミー賞作曲賞を受賞。第64回グラミー賞では、同賞史上3位となる11部門にノミネートされ、アルバム・オブ・ザ・イヤーを含む最多5部門を受賞した。
ミュージカル映画「ザ・カラー・パープル(原題)」は、23年12月20日に全米公開を予定している。
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