香取慎吾×岸井ゆきの「犬も食わねどチャーリーは笑う」9月公開! 監督は「台風家族」市井昌秀
2022年4月12日 05:00

香取慎吾と岸井ゆきのが初共演を果たす映画「犬も食わねどチャーリーは笑う」が、9月に公開されることが決定した。監督を務めるのは、「台風家族」の市井昌秀監督。なお、香取は「凪待ち」以来3年ぶりの映画出演となり、市井監督とは初タッグとなっている。
香取と市井監督の接点は、14年前までさかのぼる。それは、市井監督がキャリアをスタートさせたばかりの頃の話だ。ぴあフィルムフェスティバル(2008年)で当時審査員だった香取が、市井の作品を高く評価(結果はグランプリ受賞)。そこで市井監督に「(香取と)いつか一緒に映画の仕事をしたい」という強い思いが芽生えたそうだ。
やがて、20年1月にリリースされた香取のソロアルバムの収録曲「FUTURE WORLD (feat.BiSH)」のMVを撮ることになった市井監督。それが後押しとなり、MV撮影終了後、市井監督は“香取を主演に据えた脚本”の執筆に取り掛かった。そして、完成したのが「犬も食わねどチャーリーは笑う」である。撮影は、21年9月下旬から10月下旬にかけ、東京都立川、埼玉などで行われた。
物語の中心となるのは、結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取)と日和(岸井)。表向きは仲良し夫婦の2人だったが、日和がこっそり投稿していた SNS「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく。

市井監督は構想段階でこんなことを思い描いていた。それは「大切な人との関係性を見つめ直すもの」「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」というもの。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」とは対照的に、シリアスなシチュエーションにもがく裕次郎と日和。絆は些細なことで強くもなればもろくもなる。裕次郎が日和との会話で適当に受け流すときによく使う「いい意味で」という劇中のセリフを借用するなら、崩れかけたメロドラマは「ホラーです、いい意味で」――ユーモアと狂気は紙一重だと気付かされる。誰にでも起こりうることだからこそ誰もが痛感し、共感できる絶妙のコメディに仕上がった。
なお、タイトルの“チャーリー”とは、劇中に登場するフクロウのこと。裕次郎と日和が飼っているペットの名前となっている。
「犬も食わねどチャーリーは笑う」は、9月からTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。香取、岸井、市井監督のコメントは、以下の通り。
また、映画に出演させてもらえてとても嬉しいです。
初めて市井監督の映画に参加しました。
初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。
笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS『旦那デスノート』にもがく裕次郎を演じました。
恐怖の連続でした!
自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分の事を晒している!
コメディです。
コメディだけど、泣けるんです。
いい意味で。。
わたしは本当の夫婦の感覚を知らないのですが、両親をずっと見てきて、何もないようで何かある空気、本心を悟られないように諭そうとする威厳、笑いながら諌める態度、不思議な関係だと思いました。そんなことを考えて芝居をするのは、いつかあるかも知れない未来を追いかけるようで面白かったです。
そして隣にいる相手が幼少期から拝見している香取慎吾さんだなんて身の引き締まる思い。毎日が優しい光で溢れて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議でSFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。
皆様がこの映画をどう感じるのか…私も楽しみにしています!
なんらかのすれ違いで妻に憎たらしさを覚えた後、笑いながら誰かと電話するその背中を見て、「この人は何者なんだ?」と感じる時がしばしばあります。
結婚って、夫婦って、男と女って、一体なんなんだろう?
なんだか厄介で面倒なものを抱えて、どこへ向かっているのだろう?
わからないのその先を、香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たいと思いました。平凡で情けなくダメな田村裕次郎、笑顔の片隅で毒を盛る田村日和と一緒に。
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