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【第94回アカデミー賞】助演女優賞は「ウエスト・サイド・ストーリー」アリアナ・デボーズ!

2022年3月28日 09:21

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アカデミー助演女優賞を獲得したアリアナ・デボーズ
アカデミー助演女優賞を獲得したアリアナ・デボーズ
写真:ロイター/アフロ

第94回アカデミー賞の授賞式が3月27日(現地時間)、米ロサンゼルスのドルビー・シアターで行われ、「ウエスト・サイド・ストーリー」のアリアナ・デボーズが助演女優賞を初受賞した。

スティーブン・スピルバーグ監督が、1961年にも映画化された名作ブロードウェイミュージカル「ウエスト・サイド物語」を再び映画化。50年代の米ニューヨーク、マンハッタンのウエスト・サイドには、世界中から多くの移民が集まっていた。差別や貧困に直面した若者たちは仲間と集団をつくり、特にポーランド系移民の「ジェッツ」とプエルトリコ系移民の「シャークス」は激しく対立。ある日、「ジェッツ」の元リーダー・トニー(アンセル・エルゴート)は、「シャークス」を率いるベルナルド(デビッド・アルバレス)の妹マリア(レイチェル・ゼグラー)と運命的な恋に落ちるが、ふたりの禁断の愛は多くの人々の運命を変えていく。デボーズは、ベルナルドの恋人アニータを演じ、抜群の歌唱力とダンスを披露した。デボーズは感激した様子でオスカー像を見つめながら、思いを語った。

「信じられません、(オスカー像を見ながら)これは何なんでしょう。アニータが『アメリカにいたい』と言っている理由がよく分かります。こんなに疲弊した世界でも、夢は本当に叶うんです。それは実に勇気がもらえることです。私がいま、感謝を伝えたい全ての人の名前を挙げていたら来年までかかると思います、素晴らしい方々に引き上げてもらいました。キャスト、スタッフの皆さんと一生で1番の夏を過ごすことができて、光栄でした。スティーブン・スピルバーグ監督、本当にありがとうございました。そしてリタ・モレノさん、本当に私にインスピレーションを与えてくださって、ありがとうございました。あなたがアニータを演じたことで、私のようなアニータ役がたくさん生まれました。本当に感謝しています」

オスカーにノミネートされた、史上初めてのオープンリーのクィアで有色人種のデボーズ。「もしご自身のアイデンティティを疑問に思うことがあれば、闇の存在を感じたとしても、必ず私たちの居場所はこの世のどこかにあります」と、力強いメッセージを残した。

米ノースカロライナ出身のデボーズは、2009年にオーディション番組「アメリカン・ダンスアイドル」でテレビに初出演し、11年にミュージカル「チアーズ!」でブロードウェイデビュー。以降はブロードウェイ俳優として才能を発揮し、舞台「Summer: The Donna Summer Musical」(2017、18)の主演でトニー賞にノミネートされ、大人気ミュージカルを映像におさめた「ハミルトン」(20)、ライアン・マーフィ監督の「ザ・プロム」(20)にも出演。「ウエスト・サイド・ストーリー」では、第79回ゴールデングローブ賞をはじめ、LA映画批評家協会賞、第28回全米俳優組合(SAG)賞映画部門、第75回英国アカデミー(BAFTA)賞などで受賞を重ねた。そして作品賞、監督賞を含む7部門にノミネートされた第94回アカデミー賞で、初のオスカーノミネートにして受賞を果たし、有終の美を飾った。なお61年の「ウエスト・サイド物語」でアニータ役を演じ、本作にも出演しているリタ・モレノも、第34回アカデミー賞で同じく助演女優賞を受賞している。

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