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「カモン カモン」ホアキン・フェニックスも惚れ込んだ天才子役 オーディションで即興演技

2022年3月17日 17:00

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期待の新星ウディ・ノーマン
期待の新星ウディ・ノーマン
(C)2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.

ジョーカー」でアカデミー賞主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックス主演、「20センチュリー・ウーマン」などのマイク・ミルズが監督・脚本を務めたA24製作映画「カモン カモン」。フェニックスの熱演はもちろん、彼と全編にわたって相対する難役を演じきった子役ウディ・ノーマンにも注目が集まっている。

ニューヨークを拠点に全米各地を取材して回るラジオジャーナリストのジョニーは、ロサンゼルスに住む妹が家を留守にする数日間、9歳の甥・ジェシーの面倒を見ることに。子育ての厳しさを味わうと同時に、驚きに満ちあふれたかけがえのない体験となり、それぞれの孤独を抱えた2人は、新たな絆を見出していく。

画像2(C)2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.

ジェシーを演じたノーマンは、2009年生まれの13歳。2015年、テレビドラマ「法医学捜査班 silent witness シーズン18」にて俳優デビューし、主演のベネディクト・カンバーバッチの息子役を演じた「エジソンズ・ゲーム」などに出演。本作では、英国アカデミー賞助演男優賞にノミネートを果たしたほか、ロンドン映画批評家協会の若手イギリス/アイルランド人俳優賞受賞、ワシントンDC映画批評家協会賞でベスト・ユース演技賞を受賞し、ネクストブレイクが期待されている。

ジェシーは、主人公ジョニーのバディともいえる役どころで、物語の中心となる存在。役者を探すのは至難の業だったが、ミルズ監督は「魅力的でキュートで遊び心があるだけでなく、複雑な陰影を漂わせている子を求めていたんだ」と説明し、「ホアキンとも、ずば抜けた役者で、この子しかいないと100パーセント確信が持てない場合は、撮るのをやめようと決めていた」と明かしている。

画像3(C)2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.

ノーマンは、オーディションで脚本には書かれていないことをアドリブで演じてみせ、フェニックスとミルズ監督は「衝撃的に感動」し、彼に即決。フェニックスは「アメリカ英語のアクセントがあまりに説得力があるから、僕は彼がイギリス人だと知って本当に驚いたんだ」、ミルズ監督にも「この子しかいないというのは明らかだったね」「映画の神様に助けられたと思った」とまで言わしめている。

ノーマンとの撮影を経て、フェニックスは「社交的で、非常に頭がよく、とんでもなく面白い子どもだ」と振り返り、続けて「それでいて、舌を巻くようなアドリブを繰り出すんだよ。それもパーソナルで心地がいい、そしてその役柄の人生を象徴するようなものをね」と絶賛。

ノーマンはティモシー・シャラメに憧れているそうで、次回作の公開も控えている。今後の目標について、「これからも役者として活躍して、いつかは素敵な家にも住みたい。役者として限界まで挑み、やめなければいけない時がくるまで続けたい。いずれ監督にもチャレンジしたい」と話している。

カモン カモン」は4月22日から東京・TOHOシネマズ日比谷ほか全国で公開。

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