森田剛、長久允監督に直電! 留守電メッセージから対面オファー
2022年3月12日 21:01
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俳優の森田剛が設立した事務所「MOSS」の第1弾コンテンツとして、昨年にYouTube上で公開された映像作品を劇場版として再編集した「DEATH DAYS」が3月12日、東京・渋谷のシネクイントで封切られた。森田と共演の石橋静河、長久允監督が舞台挨拶に登壇したほか、同時上映されるドキュメンタリー映像「生まれゆく日々」の山西竜矢監督が司会を務めた。
生まれたときから自分が死ぬ日(デスデイ)を知りながらも、それが何歳のときに訪れるかはわからないという世界を舞台とした本作。毎年自分が死ぬかもしれない日を迎える主人公の男が、さまざまな感情を抱えながら恋人や友人たちと繰り広げる会話を通じて、やがてある答えを導き出すさまを描いている。劇場公開に合わせて、森田の芝居にかける思いと素の表情に迫った完全未公開の「生まれゆく日々」が同時上映される。
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「ウィーアーリトルゾンビーズ」「そうして私たちはプールに金魚を、」などで世界的に評価が高い長久監督とのタッグについて、「長久さんとは接点がまったくなかったんです」と森田は明かす。「長久さんの作品をYouTubeで拝見して。すごく気になってしまい。電話番号を聞き出して、直接お電話をさせていただいたんですが、出られなかったんで、留守電にメッセージを入れておこうと思って。名前と、会ってくださいと言いました」と述懐する。
一方の長久監督は「ある日、知らない番号から電話がかかってきて、森田剛ですと。そんなことあるわけないと思っていたんでビックリしたんですけど、折り返したら本当に森田さんだった」と苦笑いを浮かべ、実際に会ってみると意気投合したという。
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石橋は、「わたしは撮影が1日しかなかったので、撮影はあっという間に終わってしまいました」と振り返る。「長久さんの頭の中ではもう作品ができあがっていて。明確に見えているものがあるんだなと思って。そこに合わせていくのが難しいなと。しかもセリフが独特で、すごいクセがあるので、そこに合わせていくのが難しかった。でもできあがった作品を観たら、なるほどと。すごく面白い作品だなと思いました」と手応えのほどをうかがわせた。
その言葉に「現場でも、めっちゃむず! という声が聞こえてきましたもんね」と笑った長久監督も、「もちろん全部を想定しているんですが、その中で、どこまではみ出るのか、どこまで違うものがにじみ出てくるのか、というのを見るのが楽しい部分だったりするんですよね」と演出スタイルについて明かした。
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森田は劇中で、20代から40代までを演じている。「石橋さんとは30代のシーンで一緒だったんですけど、台本上だと楽しくなっちゃうんですよね。会話のキャッチボールがどんどんと始まっちゃって。でも監督からはそれがダメだと言われて。それが苦しかった」と語ると、石橋も「分かります!」とその意見に同意していた。
長久監督によれば、ダメ出しの理由は「ちょっとラブラブすぎて」ということだったが、石橋も「本当にリハーサルの時にテンポが良かったので楽しくなっていったんですけど、(監督から)ダメと言われて。(本番では)すごく鬱屈とした感じを持ちながら芝居をしたんですけど、それがあるからこそのラスト。上映前なので詳しくは言えないんですが、とても素敵なシーンです。そこを楽しみにしていただけたらと思います」とニッコリ。森田も「生きるという意味で、力強い作品だし、すごく優しい映画でもある。素直に感じ取ってもらえたらなと思います」と観客に呼びかけた。
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